チノンの事業権をエルモ買収
レンズメーカーのチノンは、本年4月1日民事再生法を申請して破綻したが、同月6日取引関係にあるエルモがスポンサーになっていた。
結局エルモはチノンの事業を7億22百万円で購入することが決定した。チノンは中国にも工場を持っており、エルモは今回の事業購入により、格安で中国工場を手に入れ、今後中国に対する営業拠点にもするメリットがある。
エルモは、世界でトップクラスの書画カメラ(実物投影機・資料提示装置)を主としており、チノンの光学技術(レンズ、デジタルカメラ・プロジェクタ用光学ユニット、特殊光学機器及び光学製品用金型の製造及び販売ならびに付随する事業)を得意としている。エルモにとってはチノンの技術は魅力的なものである。
エルモ社、財務内容 | |||
連結・百万円 | 2009年2月期 | 2008年2月期 | 2007年2月期 |
売上高 | 17,825 | 12,239 | 11,143 |
営業利益 | 624 | 643 | 474 |
経常利益 | 531 | 654 | 488 |
当期利益 | 314 | 353 | 373 |
総資産 | 11,043 | 10,836 | 9,010 |
自己資本 | 3,756 | 3,746 | 3,451 |
資本金 | 791 | 569 | 536 |
有利子負債 | 1,907 | 2,270 | 1,500 |
自己資本率 | 34.00% | 34.60% | 38.30% |