アイコン ビジネス・ワンHの尾崎社長/丸美元幹部経営のクロスコミュニティ買収

ビジネス・ワンHは、コマーシャル・アールイーから完全に離脱、尾崎体制が確立しているが、その後尾崎氏が経営資源をマンション管理業に集中させるのかどうか、その方向性が今一つ見えてこなかった。
そうしたなか今回、マンション管理会社の「クロスコミュニティ」(代表、西田修司氏)を買収。これで同社は、ソロンから購入した「ネットワークサポート」、西武ハウスから購入した「ホワイトアメニティ」に続くマンション管理業者の買収をなした。

同社ではマンション管理業の運営を子会社のビジネス・ワンファシリティーズで行っており、下記表のように増加することになった。今回の買収劇は予想されていたものでもあった。西田修司氏は既にビジネス・ワンファシリティーズの代表取締役専務として尾崎氏が招聘していたのである。

西田修司氏は、元々丸美のマンション管理部門の幹部責任者、ところが丸美代表の詐欺師金丸が自社の温泉入湯権や社債などをマンション管理先の住民に販売したことから、考えが合わず退職、2007年10 月独立したものであった。その後丸美が破綻(08年 8月 5日)したことから、丸美が管理していたマンション管理組合の多くから管理委託の要請を受け、09/11月期の売上高は2億69百万円となっている。
なお、クロスコミュニティの買収価格は71百万円。
不動産市場はもたついており、暫くは美味しいマンション管理業で当面の利益を稼ぎ出す動きと見られる。しかし、何れ不動産投資業を活発化させるだろう。
 
ビジネス・ワンファシリティーズ
クロスコミュニティ
合  計
 
09/3
09/11
単位/千円
 売上高
600,226
269,620
869,846
営業利益
 
-3,274
 
 経常利益
44,294
-3,274
41,020
 当期純利益
51,543
-8,070
43,473
 純資産額
143,749
41,262
185,011
 総資産額
269,175
69
269,244
 
ビジネス・ワンホールディングスの前期売上高にビジネス・ワンファシリティーズの売上が占める割合は、73.8%となっている。
なお、ビジネス・ワンHが2月発表した3月連結決算予想は、売上高990 百万円、営業利益 40百万円、経常利益20百万円、当期利益20百万円となっていた。
追、ビジネス・ワンHの大株主のゼンズーさんも再度本格的に動き出すようだ。
 
 
[ 2010年4月 2日 ]
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