アイコン 協力業者の見積もりが安い/某ゼネコン社長の話

ゼネコン1 福岡の某ゼネコン社長の話であるが、最近の協力業者の見積もりが極端に安くなっているとのこと。昨年の今頃は、安くしてくれとお願いしてもこれが限度ですとそのまま投げ返されたものが、現在は一変して、お願いもしない段階から持ってくる見積りが非常に安くなっており困惑しているというのである。

しかも、中身を見るとどう見ても型枠業者など管理費用(社長の給与や事務所経費代)を削って出しているという。これでは協力業者が疲弊してしまうことから、出し直させたりしている業者分もあるという。サブコンにとって仕事が極端に減っており、受注に有り付くだけでも良しとの見積もりのようであるが、何とか頑張ってもらいたいものである。同社長は、昨年までは現場に少ない職人しか入っていなかったが、今の現場は職人さんが一杯来て、工事は順調過ぎるほど進むという。しかし駐車場が足りず、急遽用意してやったりしているそうだ。
 確かに原油・鉄鋼等も安くなり、その他も含め建築材料の原価は安くなっており、また工事現場も少なくなり、需要が減少していることから、メーカーも工場を遊ばせるわけにはいかず、材料屋さんに破格値で供給しているようでもある。
そうしたことから、施工費用は昨年に比べ大幅に落ちているという。一時的なものと思われるが、労務比率のウェイトが高い土工・鉄筋・型枠屋さんなどは、下げ過ぎると会社の存続を危うくする恐れもあり、限度を設けるべきであろう。
親方で生きてきた人たちは、人減らしができず、辞めさせたところで、その職人は不況で行くあてもなく、路頭に迷わせるぐらいなら自らの収入を減らしてでも食べさせようとしているのが親方の心情・実情である。

前原国交省大臣は、住宅政策に重きを置く発言をしているが、正に住宅は経済波及効果率が非常に高く、推進してもらいたいものである。それも省エネ対策の住宅やビルを優先させれば、自ずと時代は25%に近づいていく。清水建設の新本社ビルは正にパッシブ・ハウスである。

 ゼネコン2 
 
清水建設新本社ビル完成予想図

[ 2009年9月30日 ]
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