一瞬青ざめたビックカメラ/火を吹くベスト電器⑦
ビックカメラはえらい会社を引き受けたものである。引き受けたときに人材を経営陣に大量に送り込んだらよかっただろうが、化粧塗りの厚い(=自己資本)立派なベスト電器であり、なかなかそこまで踏み込めなかったと思われる。今2月期のベスト電器の301億円巨額赤字予想で、同社の今期の利益予想60億円は、持分法により16億円まで減少すると発表した。
今回のベスト電器の北田-有薗体制の一族支配終焉を経、ビックカメラは外部・内部総動員してでもベスト電器の実質経営に乗り出さなければ、今回の巨額赤字で終わる保証はなく、ビックカメラから手を引くしかない。それほど経営陣は、これまでの一族支配で温床され、北田元オーナーが蓄積した自己資本を食い潰す田舎芝居を演じてきたのである。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年8月期前回予想 | 590,000 | 10,400 | 11,800 | 6,050 |
10月8月期今回予想 | 595,000 | 10,500 | 7,500 | 1,600 |
[ 2010年1月21日 ]
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