アイコン 平成21年の住宅着工件数分析②/福岡県の不振

九州でも福岡県の住宅着工件数の九州におけるウェイトは、平成19年45.4%、平成20年45.9%、平成21年でも42.8%を占める。その動向を見る。

福岡県は、福岡市を中心にファンド資金が大挙して入り込んでいたため乱造され、不動産ミニバブル崩壊の反動が大きく-46.6%減と半減している。これはオフィスビルの空室状況でも判明している通り(福岡都心部の空室率15.38%、内新規物空室率43.17%12月末)、投資用マンション等の購入者が一挙に減じているためである。
もっと深刻なのは分譲マンション、前年比-52.2%減と半分以下、それも下半期の下落率が目立つ(上半期-38.6%、下半期-66.2%)。原因は、不況も関係しているが、これまで需給バランスを無視して供給してきた祟りもある。当業界は、調整能力などなく、ここ数年積水ハウスなど金を持っているデベロッパーほど最後まで開発の手を緩めなかったことに起因している。  

福岡県の分譲マンション着工件数
 
06
07
08
09
1
822
484
1,139
249
2
1,276
1,001
424
955
3
715
1,053
337
286
4
640
693
662
348
5
602
399
1,424
695
6
1,266
1,060
461
195
7
711
306
780
196
8
883
346
1,034
108
9
1,149
212
870
66
10
955
78
595
363
11
1,564
143
427
252
12
1,245
501
609
473
合 計
11,828
6,276
8,762
4,186
対前年比
 
-47.0
39.6
-52.2

グラフ
[ 2010年2月 2日 ]
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