アイコン 京セラ・ウィルコムに153億円、カーライル2200億円パァーか?/虎視眈々SB

高速データ通信で特異なPHS事業を展開するウィルコムは、折からの不況とソフトバンクの台頭で、契約数が伸びず、2060億円の負債を抱え破綻。京セラは同社に対して153億円の債権を有し、株も約30%所有しているが、株券も何れ100%減資が予想され、京セラにとっては珍しく高い買い物になった。

京セラの第③四半期の同社の今期予想発表では、売上高1兆5,00億円、営業利益620億円、当期利益570億円としているが、ウィルコムの債権153億50百万円については、引き当て考慮していないと報告している。
京セラGにとっては、今回のウィルコムの更生法申請で、売掛債権や出資金(株券)もパァーになり、傘下のKDDIの10%出資も同じくパァー。なお、カーライルは60%出資(当時の買収金額は2200億円とされている)しており、これもまたパァーとなろう。
こうした事態に、京セラGを尻目に拝金主義者ソフトバンクがスポンサーに名乗りを上げており、京セラがこれまでにつぎ込んだ資金や技術等美味しいところを掻っ攫う動きである。しかし、稲盛京セラには、PHSのハードがあり、一概にソフトバンクの1人勝ちにはならないと思われるが、長期的にはソフトバンクが牛耳ることになる。
京セラGにとっては、ソフトバンクはauの対極にあり、ソフトバンクの台頭に一番影響を受けているのがKDDIであることからすれば、稲盛京セラGは通信事業を大きく見直しているともとれる。
稲盛さんは空飛んでいる場合じゃないと思うが・・・。
 

[ 2010年2月19日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(焦げ付き、)
スポンサードリンク