アイコン 平成22年1月の新設住宅着工戸数/▲8.1%減

1月の住宅着工は持家は増加したが,貸家,分譲住宅が減少したため,全体では前年同月比▲8.1%減となった。昨年1月は、平成20年9月に発生したリーマンショックが直撃した着工件数であり、それをまた下回ったことから、建築市場の回復はまだ先と見られる。

しかし、持家=注文戸建は、同5.4%増であり、3ヶ月連続して前年同月比をクリアーしている。分譲マンションは、同▲25.9%減、不況によりか細くなっている需要、まだ供給側が08年09年と供給過多状態を作り出した後遺症が続き、供給より需要が下回っている状態が続いている。
賃貸住宅・APは、資産投資のAP建築などに対し、金融機関が融資を渋っていることから、まだ先は見えてこない。賃貸マンションはデベロッパーの開発資金問題、不動産ハゲタカファンドの自滅により、当分先の見えない展開が続くものと見られる。 

1.総戸数
新設住宅着工戸数は 64,951戸
・前年同月比 8.1%減, 14か月連続の減少
○新設住宅着工床面積は 5,466千㎡。
・前年同月比 3.4%減, 15か月連続の減少。
○季節調整済年率換算値では 863千戸
2.利用関係別戸数
①持家=注文住宅
○持家は 21,144戸(前年同月比 5.4%増, 3か月連続の増加)
・民間資金による持家は 18,982戸(同 2.9%増, 3か月連続の増加)
・公的資金による持家は 2,162戸(同 33.8%増, 4か月連続の増加)
民間資金による持家が増加し,公的資金による持家も増加したため,持家全体では増加となっている。
②貸家=AP+賃貸マンション
○貸家は 27,040戸(前年同月比 14.5%減, 14か月連続の減少)
・民間資金による貸家は 22,017戸(同 21.8%減, 14か月連続の減少)
・公的資金による貸家は 5,023戸(同 43.9%増, 先月の減少から再び増加)
公的資金による貸家は増加したが,民間資金による貸家が減少したため,貸家全体では減少となっている。
③分譲住宅
○分譲住宅は 16,276戸(前年同月比 11.7%減, 14か月連続の減少)
・分譲マンションは 7,959戸(同 25.9%減, 13か月連続の減少)
・分譲一戸建住宅は 8,182戸(同 7.6%増, 16か月ぶりの増加)
一戸建住宅は増加したが,マンションが減少したため,分譲住宅全体では減少となっている。
[ 2010年3月 2日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(住宅着工件数、)
スポンサードリンク