ゼネコンランキング/株価・飛島建設研究①
ゼネコン株価ランキングでは、大盛工業や塩見Hなど飛島建設より安い上場建設会社があるが、検証するに値しないため、第3位24円の飛島建設を紐解く。
同社は1883年、飛嶋文次郎翁が福井城城郭取り壊し工事を請け負ったのに始まる。これまでに前田建設工業を輩出するなど福井出身の名門ゼネコン。ところが20年前のバブル時代に、不動産開発からゴルフ場までのめり込み、また弟分の飛栄産業も不動産開発のほか循環取引などデタラメ経営、結局弟分は特別清算(2000年8月、負債総額4500億円)に追い込まれ、飛島建設も保証債務6500億円の免除を富士銀行主体の金融機関から受け存えた(1999年7月)。それでも飛島建設の経営は軌道に乗らず、02年と03年に優先株式を金融機関に計414億円分発行して、危機を一時的に脱するも軌道に乗らず、05年新株引受権付社債を2回発行して計420億円調達、今日の同社が存在している。
05年に発行した新株発行権は、みずほ(富士銀行)が迂回支援の形を取り、スイス銀行系のUBS-AB-ロンドンに引き受けてもらったものである。UBS-AB-ロンドンは当初再生ファンドと目され、4~5年は株を所有するスタンスと伝えられていたが、仮面を剥げばハゲタカ、市場で売却して荒稼ぎして退散、その結果市場に膨大な株券だけが浮動株として残された。そのため、他のゼネコンに比べ発行株数が多く、それも浮動株化していることから、なかなか動かず、下がるのには時間がかからないが、上がるには重たい株である。
同社は元々準大手のゼネコン(97年期4,200億円)であった。しかし今では1,429億円(09/3期連結)まで売上高も落ち、普通の大手ゼネコンの1社となっている。
同社は、トンネル等大型土木に強いゼネコン、海外でも展開している。売上高構成は土木工事50% 、建築工事50%であるが、土木は官庁依存が強く、昨今の公共投資予算の減少が同社の売上高に直接響いている。建築工事では、新興デベロッパーの破綻で、焦付きが多発。苦しい限りの経営となっている。前回の支援で金融支援も終わりを告げており、自力回復するしかなく、限りある資源をいかに活用するかしかない。
今3月期予想 | (連結) | ||
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
1,170 | 18 | 3 | 3 |
第③四半期(12月)の連結自己資本は168億34百万円。
[ 2010年3月 2日 ]
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