アイコン iPS細胞研究所/専門研究棟建設へ/初代所長山中伸弥教授/関西

京都大学は、iPS細胞を世界で初めて作った山中伸弥教授を初代所長に来月1日新た「iPS細胞研究所」を設置すると発表した。京大は、さまざまな組織や臓器の細胞になる「iPS細胞」に関する研究を進めるため、この分野に特化して基礎から応用までの研究を一貫して行う世界で初めての研究所を設けることになった。

完成した研究棟(5階建、延12,000㎡、総工費47億円)では、4部門18研究グループが、基礎研究から薬の開発・治療への応用まで一貫して研究にあたることができ、さまざまな分野の研究者が実験室を共有して自然に交流できるようにするほか、細胞の培養施設や大型動物の実験施設も備えているという。
全国の大学の研究機関は、世界を制するような研究を行うべきであり、そうした研究機関には国と企業が積極的な開発資金と頭脳を提供すべきである。そこに日本の明日があるとしか思えない。最近日本では、世界の最先端をいくようなこれといった研究成果が少なく、「iPS細胞研究所」に対する期待は大きい。
ファジー・超伝導・水素電池・・・・・
日本の大学では基礎研究も当然必要であるが、その研究もかなりの部分で成果主義を取り入れる必要があると思われる。研究には権威主義が今だはびこっており、資金管理も杜撰。研究者はテーマを掲げ、認められればそれに対し研究費を提供する方法、但し一定期間内にサイエンスやネイチャーに掲載されるとか、ビジネスに直結したとか・・・その成果が一定期間内に現れなければ、研究費を打ち切るなどしなければ、税金の無駄使いである。
現行、各大学から申請があれば、内容も殆どないような研究でも、各大学に配布することを前提に研究開発費を提供するようなやり方。限られた国の財政の中で、将来やビジネスに繋がる研究成果など充てにできるものではなくなってきている。国家プロジェクトとして、そうした研究所に対して頭脳と多くの資金を提供して、研究開発スピードを上げるべきであろう。
 

[ 2010年3月 8日 ]
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