東京製鐵/3月期売上高前期の半減以下 8期ぶり赤字転落
同社は国内市場を次のように見ている。建材需要は、設備投資等の民間需要が極端に落ち込んでいるところに、政権交代に伴って公共事業費がさらに削減されたため、記録的な低迷を余儀なくされた。
その結果。建材需要の落ち込みにより、当社の鉄鋼製品販売状況は、数量面では、前期比37%強減少(前々期からは50%近い落ち込み)となり、また、平均出荷単価は4万円超の大幅な値下がりとなった。
一方、原料面では、新興国の旺盛な鋼材需要のもと、アジア近隣諸国の鉄鋼生産の騰勢が続き、当社の主原料である鉄スクラップも日本からの輸出量が過去最高を記録したため、1トンあたり平均主原料価格の対前期下落額は1.7万円程度に高止まりしたとしている。(原料高の販価安)
このような状況のもと、当期の売上高は、1,056億70百万円(前期 2,784億26百万円)と激減し、損益面においては、営業損失▲34億12百万円(前期 営業利益534億08百万円)、経常損失▲29億10百万円(前期 経常利益553億03百万円)、最終損益は、岡山工場での爆発事故に伴う特別損失及び田原工場の操業開始特別損失並びに繰延税金資産の取り崩し等もあって、当期純損失67億85百万円(前期 当期純利益322億52百万円)となり、8期ぶりに赤字を計上するにいたったとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年3月期実績 | 278,426 | 53,408 | 55,303 | 32,252 |
10年3月期実績 | 105,670 | -3,412 | -2,910 | -6,785 |
09/10期 | -62.0% | |||
11年2月期計画 | 210,000 | 5,500 | 5,500 | 5,000 |
[ 2010年4月26日 ]
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