アイコン 関空の存在価値

1994年4月、鳴り物入りで海上に開港した関空であるが、昨年は世界的な景気低迷や新型インフルエンザなどの影響で開港以来、年間利用者が1400万人を割り込み過去最低となった。さらに各航空会社の経営悪化に伴う路線の廃止や減便で、発着回数も約11万1千回と、前年に比べ16%も減少、関西国際空港会社も瀬戸際に立たされているという。

国は、関空の経営安定化を図るため、2003年から政府補給金として毎年90億円支給してきた。前政権時代の国交省の概算要求では来年度から160億円に増額される見込みだったが、政権交代によって75億円に減額されることになった。09年度決算は赤字に転落するが、抜本的な対策を講じなければ、経営破綻の未知を辿ることになる。また関空の存在価値すら危ぶまれる事態となろう。

関空は24時間・3000メートルと4000メートルの滑走路が2本ある。福岡空港は滑走路1本・深夜の運航は禁止となっているが、関空より発着回数も利用者も多い・・・それでも大赤字。

関空は、空港の後背地が大阪だけであり、それも市街地から離れており、国内近距離は新幹線の方が便利。
関空を作る時、神戸と大阪の間の海に作り、両市へ橋で繋ぐような構想はなかったのだろうか、暇な神戸空港(2006年2月開港)まで作っちゃって。行政側の空港政策の貧困から生じたのであろう。東京の肥大化は続くが、これでは大阪・神戸は・・・・。

 

[ 2010年4月26日 ]
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