アイコン 大内田建設㈱/自己破産申請準備中  負債総額約40億円

北九州市のゼネコン大内田建設㈱(福岡県北九州市小倉北区中津口1-2-1、代表者:大内田薫)は、29日自己破産申請準備中であることが判明した。代理人は阿部哲茂弁護士(電話:093-571-3559)。負債総額は約40億円が見込まれている。
同社の社長と副社長は5月7日、福岡県への経営事項審査申請書に虚偽記載していたとして、建築建築業法違反に問われ逮捕された。釈放後、信用失墜もピークとなり、動向が注目されていたが、今後のことを見越し、今回の事態となったようである。
なお、6月25日に建築業登録が取り消しされたとの情報も入っている。

 

同社は、昭和27年3月創業、昭和57年7月に法人化された地場ゼネコン。北九州市や福岡市の地場マンション業者を相手にマンション工事で成長を遂げ、平成20年7月期には108億円まで売上高を伸ばした。 
しかし、翌期の21年7月期はリーマンショックによるマンション業者の不振から受注も減少して57億円まで売上高を落としていた。
最近では、鹿児島でマンション工事を手掛け完成させていたが、デベロッパーが販売不振に陥り、その工事代金の最終支払が月末であったとも伝えられており、その決済がどうなるか注目されていた。また当開発物件の資金スポンサーである第一ゼネラルサービスの動向も注目されるところであった。
第一ゼネラルの親会社である第一交通産業が開発している到津の分譲マンションは、大内田建設が建築中であるが、その支払にも鹿児島の物件がリンクしていたのではともいわれている。

グランドパレスプラウド到津(北九州市小倉北区上到津2丁目43番1)
 事業主 :第一交通産業
総戸数 :116戸
完成予定:2010年11月
 施工業者 :大内田建設㈱
なお、グランドパレス行橋ステーションイースト(54戸、事業主:第一交通産業)も大内田建設㈱が建築したが、2010年2月既に竣工している。

北九州市や福岡県などは、暴力団対策に躍起になっている。度重なる発砲事件、一向に成果の上がらない捜査にシビレを切らし、警察庁が陣頭指導しているとの話も伝わっている。
そうしたことから福岡市では、福岡市の工事から暴力団追放を謳い、暴力団関係者と韓国に旅行したとされる土木業者が、それだけで1年間の指名停止措置に附せられるなど、異常とも思える措置を取っている。
福岡県の指定暴力団数は全国一、過去、ドーベルマン刑事の(福岡県警、自殺)古賀氏が暴力団撲滅に向け強攻策を取ったが、仲間から見殺しにされた経緯がある。
久留米と大牟田ではまだ戦争状態である。 一昨年抗争を終結させるため警察庁が福岡県警に支援しにきていた矢先、福岡市のド真ん中の大林組入居ビル駐車場入口で、大林組の社員が乗った車両が発砲を受けたり、先日は西部ガスの建物が発砲されたりしていた。

大内田建設社長の逮捕も、福岡県への決算虚偽報告で逮捕まで至った背景には、こうした関係もあったのでと噂されていたが、真意のほどは不明である。
福岡県警の北九州管内では、建設業者と暴力団との関係を絶つため、これまでに多くの業者が警察に呼ばれヒアリングを受けている。
 

[ 2010年6月29日 ]
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