アイコン 5月の中国経済/中国が風邪ひけば日本は寝込む

中国の5月の輸出額は、前年同月比48.5%増と大幅な伸びを示し、消費動向を示す小売売上高も前年同月比18.7%増と前月の18.5%増加を上回った。
一方、昨年大幅に増加した固定資産投資(都市部)は1~5月累計で前年同期比25.9%増と1~4月累計の26.1%増から減速した。

固定資産投資の内訳は、昨年大幅に増加した運輸倉庫や年初から増加していた不動産が若干寄与度を下げ、政府支出の大幅増加が見込まれる水利・環境管理での固定資産投資が前月から若干寄与度を高めている。また、工業の投資も寄与度を高めているが、5月は海外からの直接投資が大幅に増加しており外資系企業の貢献が大きいとされている。
5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%と4月の同2.8%から上昇率が拡大した。4、5月は2ヶ月連続で過去平均を上回っており、また食品とエネルギーを除くコアで見ても5月は前年同月比0.9%と前月から0.2%ポイント上昇率を高めているため、景気過熱によるインフレ圧力は徐々に高まってきている。輸入量の多い原油価格はギリシャショックで値下がりしており、今後一時的に調整弁の役目を果たすこともあろうが、インフレ圧力は強いままである。
4兆元の景気刺激策の期限切れが今年末に迫っており、国有企業から私営企業へバトンタッチできるか・・・
秋には上海万博も終わる。
それまではハクション大魔王も風邪を引かないだろう。ハクション大魔王が風邪引いて寝込んでしまったらそりゃもう大変である。

[ 2010年6月16日 ]
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