アイコン 5月の飲食店業界①

マクドナルド日本フードサービス協会がまとめた5月の飲食店業界は、全体で前年同月比98.3%となった。昨年の5月はリーマンショック(08年9月)により、急速に経済が悪化、景気浮揚策として導入されたエコポイントにより、ホンダのインサイトや液晶テレビ等の家電が好調な売れ行きを示した月であった。しかし、そうした景気回復の足かがりは見えているものの、経済不況は深刻化していた。最近の経済指数は、エコポイント等の内需対策効果や中国経済の好調に引きずられ、回復局面にあるが、そうした昨年5月より飲食店業界の売上高は1.7ポイント悪化、顧客単価も3.0%悪化している。消費者の懐具合は決して緩んでいないことを反映している。

(1)ファーストフード
ファーストフードのカテゴリーでは、同比99.3%と0.7ポイント減じているが、顧客単価も97.6%と2.4ポイント減じている。店舗数は麺類店舗が109.2%と9.2ポイントも増加したことから、同比0.2%増加している。
①麺類店舗の売上高が、同比10.4%増と大幅に伸長している。早くて安い価格からか、客数も13.0%伸び、顧客単価は▲2.3%減じたものの客数増で押し上げた。店舗数も109.2%と大幅に増加している。
②牛丼等の和風は、同比3.9%の店舗数の増加を見ているが、3大牛丼店が安値合戦を繰り広げており、顧客単価が▲3.8%減じ、売上高は2.9ポイント減じている。
③一方人気が高い回転寿司等の売上高は▲8.3%も減じている。客数も店舗数も減じている。ウィークエンドは家族連れで店舗によっては結構賑わっているが、顧客単価は結構高いものになる。そうしたことが背景にあると思われるが顧客単価も▲3.8%減となっている。
 ④ハンバーガー等の洋風分野では、同比▲1.8%減じており、顧客単価も▲1.7%減じている。店舗数も不採算店を閉鎖しているのか▲2.8%減じている
 

[ 2010年6月28日 ]
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