アイコン 牛丼戦争11月の巻/好調「すき家」・「松屋」、可哀想な「吉野家」さん 

牛丼戦争11月の売上高の状況が出揃った。既存店ベースの吉野家の売上高は、前年同月比▲8.2%減、2ヶ月連続前年割れ。(全店売上高では同▲7.3%減) 国内店舗数1161店舗。
「牛鍋丼」「牛キムチクッパ」など280円の低価格商品を投入、9月は客数が24.5%伸んだが、11月は4.8%増に鈍化、そのため客単価(▲12.3%減)が下がった分、売上高が減少した。

松屋は客単価が1.7%増と、1年5ヶ月ぶりにプラスに転じた。売上高は6.0%増。
吉野家を目の敵にしている「すき家」は、売上高が18.6%増と絶好調。12月10~23日に牛丼の30円値引きキャンペーンを実施予定、他社の追随を許さないキャンペーンを打ち続ける。
 
近くにロードサイドの吉野家があるが、その隣にスシローができた。そのためかきいれ時の夕方も閑古鳥、空きっぱなしの駐車場をスシローが借りたい意向。大学近くにある「すき家」は、近隣は住宅が密集していることもあり、家族連れから学生まで訪れている。何か今の吉野家の数字を見ているようである。
「牛鍋丼」「牛キムチクッパ」など280円シリーズを、客離れを完全に引き起こした段階での投入は、アメリカ牛にこだわり続けた安部社長の戦略ミスである。

牛丼屋
[ 2010年12月10日 ]
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