2010年の外食産業市場動向調査を発表 回復へ/日本フードサービス協会
料飲食店業界は、長引く不況から、客数減・単価減に見舞われ厳しい経営を迫られている。破綻する企業も多かったものの、ここに来て下げ止まり傾向が見られる。2010年の売上高は、0.5%と僅少ながら増加と日本フードサービス協会の調べで判明した。
<全体概況>
●全業態トータルの年間の全店売上高は、対前年比100.5%と2年ぶりに前年を上回った。客単価が97.9%と前年を下回ったものの、客数が102.6%と前年を上回った。
<月別概況>
●月別の売上高は、4~6月期が98.6%と前年割れした以外、残りの3四半期は全て前年を上回った。
●特に、ファーストフード業態は12ヶ月のうち9ヶ月で前年を上回るなど、今年度も全体の数値を牽引した。
●他業態でも、後半に向けて回復傾向が顕著となり、喫茶業態が第3四半期から前年を上回り、第4四半期は「その他」業態を除き全ての業態で前年を上回った。
<業態別概況>
●業態別の売上高は、
ファーストフード 102.1%
ファミリーレストラン 99.3%、
パブ/居酒屋 97.2%
ディナーレストラン 98.7%、
喫茶 98.8%、
その他 95.5%
と落ち込み幅も小さくなり回復傾向が鮮明となった一年であった。
●特に今年度後半の特徴として客単価の回復が見られ、ディナーレストランにおいても客数の98%に対し、客単価が100.7%と回復傾向を示している。
<店舗数概況>
●全業態トータルの店舗数は、99.3%と前年と比べるとやや低下した。
分類 | 売上高 | 店舗数 | 客 数 | 客単価 |
洋 風 | 101.70% | 96.40% | 101.70% | 99.90% |
和 風 | 99.20% | 103.70% | 106.10% | 93.50% |
麺 類 | 111.20% | 109.10% | 112.50% | 98.80% |
持ち帰り米飯/回転寿司 | 97.50% | 96.90% | 100.50% | 97.00% |
その他 | 105.90% | 103.30% | 104.60% | 101.30% |
ファーストフード計 | 102.10% | 100.00% | 103.80% | 98.40% |
洋 風 | 101.40% | 100.50% | 103.00% | 98.50% |
和 風 | 95.40% | 94.10% | 96.60% | 98.70% |
中 華 | 97.60% | 95.10% | 99.90% | 97.70% |
焼き肉 | 98.60% | 97.00% | 101.20% | 97.40% |
Fレストラン計 | 99.30% | 97.90% | 101.30% | 98.10% |
ディナーレストラン計 | 98.70% | 97.40% | 98.00% | 100.70% |
パブ・ビアホール | 94.80% | 93.90% | 97.00% | 97.80% |
居酒屋 | 97.70% | 102.40% | 99.00% | 98.60% |
居酒屋計 | 97.20% | 101.10% | 98.70% | 98.50% |
喫茶計 | 99.80% | 99.50% | 100.80% | 99.00% |
その他計 | 95.50% | 96.50% | 96.70% | 98.70% |
全体合計 | 100.50% | 99.30% | 102.60% | 97.90% |
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