アイコン JA大分中央会 会長選で対立激化

 大分県の農協を束ねる中央会の会長人選で、合併した組合と独立路線を取る組合とで対立が激化している。辞任した広瀬会長は2008年6月合併した組合側を代表して会長に就任した。まだ1年の任期を残して健康上の理由により6月28日辞意表明、30日辞任した。

ところが、当辞任は合併した県農協が、初年度決算で21億5千万円の赤字を計上。経営基盤の弱いJAが多かった県農協の合併には多額の支援金が必要で、合併しなかったJAも積み立てた相互援助金から支援金を拠出した。今回の会長辞任はそうした1年前からの非合併7組合による巨額赤字の責任追及の矛先が合併派閥の広瀬会長に対して行われ、広瀬会長は嫌気がさして辞任したとされている。
 後任の会長人事でも、合併組と非合併組が会長候補を擁立、対立したまま決定せず会長不在の異常事態となっている。
 大分県では、1980年当時の平松知事が提唱した一村一品運動で、農協によっては経営がすこぶる安定しており、県農協に合併せず、独立路線を取っている。そうした組合は実力派であり、県農協の赤字に対する責任問題を大きく取り上げていた。 

 大分県の大山町農協は、平松知事が提唱した一村一品運動で、梅生産を進め、大成功を納め、毎年組合員が海外旅行に行っているほどの財を成している。当然非合併組である。
 

[ 2010年7月 5日 ]
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