アイコン ヤマハ/愛社精神は何処へ 今時800名募集に932名応募

ヤマハ発動機は、地獄の釜が開いた8月16日から8月31日まで、働き盛りの35歳から59歳までを対象に800名希望退職者を募っていたが、932名応募があったと発表した。

同社では、退職特別加算金等として110億04百万円を今期計上するとしている。
退職加算金を単純に932名で割ると一人当たり1,180万円となり、対象の社員はこの特別加算金と愛社精神とを天秤にかけ、もちろんいとも簡単に銭に動いたようだ。
 同社は、社員数が10,693名おり、932名辞めても痛くも痒くもないようである。なお、連結では49,831名もいる。こうした特別加算金はもしも子会社で希望退職者を募集する場合、影響するかもしれない。同社は大きく4事業部門であり、11名の役員数も減らした方が賢明かと思われる。
 また、同社は電気自動車を作るチャンスかもしれない。
 それにしても前期は▲2,161億円の膨大な赤字を露呈していた。 

連結/百万円
2007年12月期
2008年12月期
2009年12月期
2010年12月予
売上高
1,756,707
1,603,881
1,153,642
1,300,000
営業利益
126,998
48,382
-62,580
45,000
経常利益
140,338
58,872
-68,340
55,000
当期利益
71,222
1,851
-216,148
25,000
総資産
1,258,430
1,163,173
987,077
 
自己資本
530,224
394,568
212,398
 
資本金
48,300
48,342
48,342
 
有利子負債
229,754
349,202
399,942
 
自己資本率
42.10%
33.90%
21.50%
 

[ 2010年9月10日 ]
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