キャノン電子/第③四半期 急回復へ
同社は、景気回復の兆しがみられたが、海外経済の不透明感からの急激な円高傾向や企業の設備投資抑制により、依然として厳しい状況で推移。また、為替は前年同期に比べ米ドルは円高、ユーロは大幅な円高で推移した。同社グループ関連市場は、レーザープリンター市場は拡大し、デジタルカメラ市場およびドキュメントスキャナー市場は堅調に推移。情報関連市場は、企業におけるソフトウエア投資の抑制により低調に推移。
このような環境下において同社グループは、世界トップレベルの高収益企業を目指し、生産性向上活動、3R(リデュース、リユース、リサイクル)環境活動に全社員で取り組み、経営全般にわたりムダ排除を徹底的に行い、利益体質の向上に注力したとしている。
第③四半期までの状況は、デジタル一眼レフカメラ用シャッターユニットは、前期に引き続き需要が好調で販売数量が増加。また、コンパクトカメラ用シャッターユニットおよび交換レンズ用絞りユニットについても堅調に受注を伸ばした。レーザープリンター用およびデジタル複写機用のレーザースキャナユニットは、景気回復の影響により増収。これらの結果、当部門の売上高は496億66百万円(前年同期比40.3%増)、営業利益は86億19百万円(前年同期比154.2%増)となった。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年12月期第③四半期 | 67,099 | 4,923 | 5,100 | 3,023 |
10年12月期第③四半期 | 90,199 | 11,066 | 10,595 | 6,062 |
前年③比 | 134.4% | 224.8% | 207.7% | 200.5% |
10年12月期予想 | 115,000 | 12,000 | 11,700 | 6,900 |
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