新日鐵/中間期 赤字から急回復 製造業向け牽引
同社は第2四半期における市場を次のように分析している。
世界経済は、欧米先進国では回復の足取りが不安定な一方、新興国では予想以上のペー
スで回復が続くなど、二極化を伴いつつ緩やかな景気の回復が続いている。日本経済も、公共・土木分野の活動水準は低迷を余儀なくされたものの、中国をはじめとするアジア諸国の経済拡大を背景とした輸出の増大と政府による景気対策の効果などにより、景気持ち直しに向けた動きが続いている。
こうしたなか、国内鋼材需要は、建築・土木向けの低迷が継続する一方で、製造業向けが輸出と耐久消費財需要の拡大等により回復し、緩やかな増加が続いた。さらに、アジア新興国の旺盛な鉄鋼需要に支えられた高水準の輸出が維持された結果、全国粗鋼生産量は5,542 万トンと、前年度下期に比べ230 万トンの増加となった。各事業分野において、各社がそれぞれの環境変化に対応しながら収益改善に努め、当第2四半期の連結業績(累計)につき、経常利益は1,348 億円と対前年度下期で361 億円の増益となったとしている。
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