アイコン 長崎市民病院でコケにされた最低価格の清水建設グループ①

新長崎市民病院建設、最低価格を提出した清水建設グループは、落札した大成建設グループより14億円も価格が低かったにもかかわらず、国交省が推奨する総合評価という官製談合が非常に取り組み安い方式の入札方式により、大きな点数差により落札できなかった。

この審査方法では、価格点と提案内容点の総計で評価されている。価格点は500点満点で、最低価格を入札した清水建設が500点の満点であった。大成建設は、最低価格を提示した清水建設より14億円も高い164億円であり、大林組よりも高く、入札した4社中で3番手であった。
内容点も500点満点で審査されている。その審査項目については、事前に市病院局からある程度の審査内容が提示され、その提案内容が審査されている。
その結果、価格点では500点を取った清水建設は、内容点が206点であり、価格で30億円も開きがあった九鹿島建設でさえも、価格点と内容点を合計した総合評価点数では低いものになっている。

 
総合点
価格点
内容点
大成建設グループ
1
802.1
3
458.35
2
343.75
九電工・鹿島グループ
2
766.95
4
398.20
1
368.75
清水建設グループ
3
706.25
1
500.00
3
206.25
大林組グループ
4
672.42
2
472.42
4
200.00

 

価格点:清水は500点満点、大林は▲28点の472点、大成は▲42点の458点、九鹿島は▲102点の398点であった。

これは、市病院局が外部に依頼して作成した予定価格が、何故か237億円と異常に高かったことにもよる。また点数差が開かないような点数配分方式が採用されていたとも解釈できる。
一方、内容点については、価格が180億円で一番高かった九鹿島が368点となっている。これを基準にすると、大成建設が▲25点の343点、清水に至ると▲162点も落ちの206点になってしまっている。東京スカイツリーを建設している大林に至っては▲168点も落ち200点しか貰っていない。内容点では、清水も大林も落第点であったことが伺える。
スーパーゼネコン4社が提案した内容に、それほどの開きが、実際あったのだろうかと誰でも疑いたくなる結果となっている。

 

市病院局に、各社の提案書類を閲覧要請したが、開示請求があれば検討するが・・・、ゼネコンの著作権があり、ゼネコンの承諾も必要になるとしている。
開示請求したところで、塗り潰された真っ黒けの内容しか貰えないだろうからやめておくが・・・。
 

[ 2010年12月17日 ]
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