アイコン スカイマーク、長崎―神戸、長崎―羽田が就航、格安で観光客増加の期待

スカイマーク

格安運賃を売り物にする航空会社・スカイマーク(本社・東京)が16日から、神戸経由の長崎—東京線を就航させる。年末年始以外の平日なら普通運賃は1万1800円(金土日曜日は1千円増)と大手の3割程度。「利便性が増す」と県や観光業界が歓迎する一方、競合各社は対抗策を練るのに追われている。 

スカイマークによると、長崎—神戸・東京線は1日4往復を設定。途中、神戸空港でいったん飛行機を降りて乗り継ぎするため、片道の所要時間は約3時間と、他社の直行便に比べると約1時間長い。

 しかし、運賃で他社と大きく差をつける。4万円以上する日本航空や全日空の普通運賃に対し、スカイマークはその3割程度。福岡—東京・新宿を約14時間半で結ぶ西日本鉄道の高速バス「はかた号」の標準座席(3列独立シート、1万5千円)よりも安い。

 国内線ではなじみが薄い経由便だが、同社は今年9、10月にそれぞれ参入した鹿児島—東京、熊本—東京線で、やはり神戸を経由させた。料金は1万円台と、大手に比べて大幅に安くした。

 「時間はかかっても、利用者は『この運賃なら』と納得してくれている」と同社。両路線とも10月31日から直行便化されたが、11月の搭乗率は鹿児島—羽田で75.3%、熊本—羽田で63.9%と高水準を維持している。

 長崎空港への新規就航はスカイネットアジア航空(本社・宮崎)以来5年ぶりで、神戸線は初の就航だ。長崎国際観光コンベンション協会の武田弘マネジャーは「これだけ安いと観光客が訪れやすくなる」と歓迎。県新幹線・総合交通対策課も「ともに観光地の神戸、長崎が結ばれることで、ビジネスにも観光にもプラスの効果が見込まれる」と期待を寄せる。【朝日新聞】

[ 2010年12月18日 ]
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