アイコン 鹿児島県の焼酎消費量5.1%の大幅減少 09年度

熊本国税庁が発表している南九州の09年度のアルコール類消費量は、全体としては99.4%の0.6ポイントという小幅な減少ながら、焼酎の消費量は3.9%という極めて深刻な落ち込みを見せている。
大分県は二階堂・いいちこの里、熊本県は球磨焼酎、宮崎県は芋の霧島酒造やキビ焼酎、鹿児島県は言わずと知れた芋焼酎。各県それぞれ焼酎生産のメッカであるが、鹿児島県の焼酎消費量の落ち込みが5.1%と他県より一番大きくなっている。
鹿児島県で焼酎に変わって伸びているのは、不況の影響かビール系の発泡酒より廉価な第3のビール及びハイボール人気のリキュール類、特にリキュール類は前年比32.9%と非常に高い伸びを示している。
こうした現象は南九州全県に共通しており、若い人の焼酎離れの原因にもなりかねず、南九州各県の焼酎会社は連合してその対策が求められるところである。熊本国税庁が音頭を取るしかなかろう。

 
焼 酎
ビール
 
消費量/kl
前年比
割合
前年比
割合
熊本県
16,502
99.1%
13.9%
94.9%
29.1%
大分県
10,533
95.7%
13.6%
94.7%
29.9%
宮崎県
19,299
96.3%
23.8%
91.8%
22.4%
鹿児島県
37,064
94.9%
31.1%
92.8%
22.1%
南九州計
83,398
96.1%
21.0%
93.7%
25.9%

 
 
第3のビール
リキュール
全体
 
前年比
割合
前年比
割合
前年比
熊本県
108.0%
14.6%
139.1%
13.7%
100.4%
大分県
101.1%
11.3%
134.3%
13.7%
98.6%
宮崎県
103.7%
16.2%
148.9%
11.9%
100.4%
鹿児島県
115.1%
12.2%
132.9%
10.8%
98.3%
南九州計
103.6%
13.6%
138.1%
12.4%
99.4%

焼酎の売上高№1は、田舎のナポレオンで地位を確立している「いいちこ」の三和酒類(大分県宇佐市)が7年連続1位。2位は黒霧島で一連の黒シリーズのブランド化に成功した霧島酒造(宮崎県都城市)。

[ 2011年1月11日 ]
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