アイコン 西﨑紙販売(株)の事業停止(自己破産準備中)について

西崎紙販売破綻企業名:西﨑紙販売(株)
本社所在地:広島市西区商工センター6-5-16
代表者名 :西﨑富雄
設 立  :昭和25年5月、
 創業  :大正3年
資本金  :5,000万円
業 種  :洋紙・板紙類の卸販売業
従業員数 :22名
年 商  :(平成22年7月期)約58億円
取引行  :もみじ銀行、広島信金、広島
既存の仕入先:国際紙パルプ商事、日本紙通商、王子通商、新生紙パルプ商事、三菱製紙販売、旭洋など
既存の販売先:NTTクオリス産興、オフィス・デポ・ジャパン、西川コミュニケーションズ、研精堂印刷、西川コミュニケーションズ、アロー印刷、柏村印刷、朝日製版印刷など
破綻日  :平成23年1月31日事業停止
      自己破産申請予定
負債額  :約46億円
代理弁護士:舩木孝和弁護士(ひまわり法律事務所 電話082-227-5575)

 

同社は、1914年(大正3年)3月創業、1950年(昭和25年)5月法人化された洋紙卸販売会社。カタログ、カレンダー、出版、チラシなどの一般洋紙、PPC用紙、封筒、圧着ハガキなどの情報紙、板紙など幅広く取り扱い、老舗で取扱量も多く、地元から中央まで営業基盤もしっかり有していた。

しかし、当業界は競争が激しく薄利多売を余儀なくされていた。それでも60億円~70億円で推移していた売上高も2006年7月期には約82億円を計上するに至っていた。ところが、07年のサブプライムローン問題、08年のリーマンショックに至り、売上高も2010年期には約58億円まで減少、不良債権処理や役員退職金を支払い2億円近い赤字を露呈、一機に財務内容は厳しい状態に追い込まれた。
こうしたなか、一部の仕入先に対して協力を求めるなどして対応してきたものの、不況の深刻化により業績の回復は図れず、一部仕入先の債権者から債権譲渡契約の通知が販売先に送付されるなどして信用不安が広がり、今回の事態に至った。
破綻原因は、
1、薄利多売のなか、販売先が間延び、経費倒れになっていた。
2、売上高を優先し利益重視になっていなかった。不採算洋紙販売の比重が高かった。
3、人員削減により、営業員が減少してその後の売上高に影響した。
4、もみじ銀行がメインではきつい。
5、経営が厳しい時に役員退職金を支払った。
6、取引先に送付するような相手に債権譲渡したのは失敗であった。
7、不況により、顧客の需要が減少した。ことなどが挙げられる。

大正11(1922)年4月
広島県製針業界の輸出力増大に対応し、包装紙加工場を拡大するため、広瀬北町(現 中区広瀬北町)に店舗を移転。990m²の工場並びに倉庫を新築。
昭和3(1928)年5月
諸官庁御用達業者指定取得とともに縫針包装紙加工を止め、洋紙卸販売専業となる。
昭和20(1945)年8月
原爆投下により工場・店舗全焼。家族原爆死。
昭和23(1948)年8月
西和男、戦地より復員、東雲町(現南区東雲)で事業再開。
昭和25(1950)年5月
会社組織とし、株式会社西洋紙店となる。(資本金40万円)
昭和32(1957)年10月
比治山町(現 南区比治山)に店舗移転。隣接地に倉庫新築。
昭和34(1959)年12月
西紙器株式会社設立。ダンボールケース製函販売開始。
昭和39(1964)年3月
創業50周年。鉄筋コンクリート3階建営業所並びに倉庫新築。(1,485m²)
昭和44(1969)年7月
福山市沖野上町に福山営業所開設。
昭和47(1972)年12月
福山市曙町(現在地)に営業所並びに倉庫新築移転。(825m²)
昭和49(1974)年3月
創業60周年。社名を西紙販売株式会社とする。
昭和53(1978)年5月
西区商工センター(現在地)に事務所並びに倉庫新築移転。(3,960m²)、自動ラックシステム導入。
平成4(1992)年3月
福山支店に支店事務所、倉庫新築。自動ラックシステム導入。
平成7(1995)年8月
西富雄社長に就任。
平成15(2003)年4月
ISO14001審査登録。(登録範囲:本社・福山支店)
平成18(2006)年5月
C.Iを導入。
平成18(2006)年5月
倉庫業登録。
平成18(2006)年7月
FSC(森林管理協議会)のCoC認証を取得。<認証番号:SGS-COC-2695>
平成19(2007)年7月
一般貨物自動車運送事業登録。
平成20(2008)年7月
東京都千代田区一ツ橋に東京支店を開設。
平成20(2008)年11月
PEFC(森林認証プログラム)のCoC認証を取得。<認証番号:SGS-PEFC/COC0255>

 
[ 2011年2月 2日 ]
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