アイコン (株)スミテックの破綻について

破綻企業 :(株)スミテック
本店所在地:大阪市住吉区住吉1-5-2
代 表  :北野敏男
設 立  :昭和52年6月
資本金  :6,000万円
業 種  :空調・衛生設備工事、管工事
従業員  :16名
年 商  :(平成22年3月期)11億48百万円
取引銀行 :みずほ(難波)、三井住友(粉浜)、関西アーバン(玉出)、泉州(昭和町)、大阪信金(住吉)
既存の仕入先:ユアサ商事、タカラ通商、川本製作所、エネテック京都、高井水栓、吉田機電、スタックスほか(以上、過去取引のあった先)
既存の販売先:大阪市、大阪府、近畿地方整備局、URほか官庁工事主体から最近はゼネコンからの民間工事も

破綻状況:6月21日事業停止、
事後処理:林裕之弁護士(大阪市北区西天満5-1-9新日本曽根崎ビル、電話06-6364-2418)ほかに一任して自己破産申請の準備に入った。
負債額 :約4億円が見込まれている。

同社は、昭和52年6月設立された給排水衛生工事や空調設備工事などの管工事業者。学校、病院、老人ホーム、事務所、工場施設、マンションなどの建築物件に対応してきた。以前はオフィス機器やオフィス家具の販売も手掛けていた。そうした過去売上高は20億円以上を計上していたこともある。
しかし、国も地方も財政難に陥り官庁工事の発注が減ずるなか、官庁工事を主体とする同社への大きく、採算性が悪化していた事務機器販売の業務から撤退、最近では管工事主体の業務。平成22年8月期には11億円台まで売上高を落としていた。

ところが、本業の管工事も原材料が高騰し、採算性を悪化させ、実質赤字となっていた。そうしたなか、数件の赤字工事から、大幅な赤字となり、経営不振に陥った。そのため資金繰りも悪化、遂に支えきれず今回の事態に至った。
それにしても、平成20年期では約2億円の自己資本があり、少々の赤字では破綻もしないだろうが、これまでの財務内容に欠陥があったと思われ、新たな金融機関からの資金調達も限界にき、今回の事態に至った。
 

[ 2011年6月27日 ]
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