アイコン (株)平田家具の破綻について

破綻企業:(株)平田家具
所在地:大阪市西区南堀江3-3-9、
事業所:八尾市、大東市、貝塚市
代表者:平田英二
設 立:昭和26年11月
創 業:昭和16年2月
資本金:9,450万円
株 主:平田英二、平田豊三ほか
従業員:47名
業 種:家具・インテリア販売
取引銀行:三菱東京UFJ(灘波)、りそな(桜川)、みずほ(難波)ほか
既存の仕入先:フランスベッド、松田家具、カリモク家具販売、コイズミファニテック、  
マンクス、くろがね工作所、協和木工、大興産業ほか(以前取引のあった企業)
既存の販売先:一般顧客、ハウジングメーカーほか

破綻状況 :5月13日、大阪地裁に民事再生法の適用申請
申請代理人:小杉茂雄弁護士(大阪市北区西天満6-7-4大阪弁護士ビル4階、上原綜
合法律事務所、電話06-6364-0331)ほか
監督委員 :新宅正人弁護士(大阪市中央区北浜2-1-3 北浜清友会館9階、電話06-6233-7474)
負債額 :約3億5,000万円。

 同社は、昭和16年2月創業の老舗の家具・インテリア用品の販売会社。本店兼『フラッツ南堀江店』のほか、大阪府下に家具・室内装飾品店『京橋店』、アウトレット専門店『Take Out X南大阪店』、『Take Out X貝塚店』、『Take Out X大東店』)の計5店舗を展開。
同社は、以前は地元では有力な家具販売会社、店舗展開などによりピーク時には100
億円以上の売上高を計上していた。ホームセンター事業にも乗り出していた。
しかし、収納家具などが住宅スタイルの変化で作り付けのクローゼットに変り、時代も家具スペースも限られるマンション隆盛時代となり、家具市場は小さくなるばかりとなっていった。同社が過去得意とした婚礼セットなどは、住宅事情から置く場所もなく衰退の一途を辿った。
そうした時代背景や競争の激化から、同社はこれまで店舗撤退などで経営の立て直しを繰り返してきた。
売上高も平成22年5月期には約21億円にまで減少、連続して赤字を露呈させ、今回、自力での再建を断念して、民事再生での再建を目指すことになった。

 民事再生の可能性は、同社店舗の近隣にニトリなどが出店してこなければ、若干の店舗改装で若い女性客も入れる店舗造りに変え、インテリア生活品などを拡充するなどの施策も含め、縮小均衡型で可能かと思われる。女性客をターゲットにしなければ先はない。
 
 家具業界の衰退は、家具一大産地である福岡県大川市の歴史が証明している。
 

平田家具
[ 2011年5月18日 ]
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