破綻状況　：５月２５日に福井地裁へ自己破産申請
破産管財人：吉村悟弁護士（福井市宝永４－９－１５、吉村・麻生・安部法律事務所、電話０７７６－２９－７２３３）が選任されている。
債権届出期間：６月２７日まで
負債額　　 ：約５億３,０００万円

同社は、昭和２年創業の地元では老舗の土木建築業者。河川工事などを得意とし、建築工事も営んでいた。バブル時には、約１８億円の売上高を計上していたが、官庁工事の減少とともに平成11年６月期には３億円台まで減少していた。
同社は、鯖江川などの河川工事や復旧工事・橋梁整備工事など、これまで多くを受注してきた。しかし、受注量は、官庁予算の関係から細るばかり。リーマン・ショック以降は、受注競争も厳しさを増し、材料高・受注単価安、受注量の絶対的な不足、単価下落による採算性の悪化により、赤字に陥り経営不振に至っていた。
同社はこうした対策のため、昨年９月からきのこ栽培に乗り出したが、本業の受注環境は更に悪化、資金繰り面に耐えられなくなり、事業継続をこの度、断念したものである。