アイコン 破綻解説  ㈱清水建材店の破綻について

(株)清水建材店:愛媛県宇和島市坂下津甲407-23
代 表:清水修吉
設 立:大正10年4月創業、昭和30年9月設立
資本金:1000万円
業 種:建築資材卸:住宅内外装材・設備機器、店舗・事務所用内外装材、セメント・コンクリ二次製品、一般土木材料等
年 商:(2010年4月期)約17億円
従業員:30名
取引銀行:伊予銀行、愛媛銀行、商工中金
既存の仕入先:宇部三菱セメント、三井住商建材、パナソニック電工、ウッドワン、ジャパン建材、四国化成工業、東建ナスステンレス、タカラスタンダード、サンウェーブ工業
既存の販売先:八幡浜生コン、西宇和生コン、九四生コン、大東建託、杉野工務店、南興建設、大成建設
破綻事由:2月28日事業停止 弁護士一任
代理人弁護士:南健夫弁護士(松山市柳井町2-17-4、電話089-943-2065)ほか
負債額:約20億円

清水建材店の焦付き(判明分のみ)
焦付先
焦付額/千円
㈱ジョーコーポレーション
75,017
ミドリ建設興業㈱
55,802
㈱門田組
9,455
堀田建設㈱
8,206
㈱ジョーコーポレーション九州
4,427
愛創建設㈱
4,294
合計
157,201

 同社は、老舗の地場大手セメント・建築資材卸会社である。宇部三菱セメントの四国地区販売代理店として地盤を築き、建築資材・土木資材を扱い、松山市にも営業所を構えるなど、約1000社の取引先を持つ有力企業でもある。2006年4月期には、約32億円を売り上げていた。
しかし、公共投資の減少を民間工事が旺盛だったためピーク売上高を記録していたものの、サブプライムローン問題からリーマンショックに至る中で、上記表に記載のように焦げ付きが多発、また主要取引先でもあったため、売上高にも影響して、昨年4月期は約17億円の売上高まで減じ、これらの焦げ付きや不良債権を処理したことから、約5億円の赤字を露呈させていた。
いくらまじめな会社であろうと、17億円の売上高で一挙に滞留不良債権を落とし、5億円の赤字を出すとは、信用を損なうのみでしかなかった。金融機関の支援もこれまでとばかり収縮し、先行きの見通しも立たないため今回の事態に至ったものである。
 

[ 2011年3月 2日 ]
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