アイコン 桜井鉄工(株)の破綻について

破綻企業 :桜井鉄工(株)
本店所在地:北海道北広島市大曲工業団地4-4-5
  登記住所:北海道札幌市清田区清田1条1-4-30
代 表  :森岡彬眞
設 立  :昭和49年4月
 創業  :1961年
資本金  :3億6,000万円
業 種  :鉄骨、橋梁の設計、製作、施工
従業員  :96名
年 商  :(平成23年3月期)約10億28百万円

 

破綻状況:8月9日、札幌地裁に自己破産申請。
申請代理人:冨岡俊介弁護士(札幌市中央区大通西10、電話011-221-1550)ほか
監督員  :未定(早期に決定する)
負債額 :約12億円。

 同社は、桜井鉄工所(本社:東京)の札幌工場を、昭和49年4月に分離独立させて設立された建設用の鉄骨や橋梁などの加工・施工会社。
鉄骨加工では高層建築物も施行できるHクラスの認定会社であった。鉄骨・橋梁分野の加工技術力も高く、大手ゼネコンなどの下請けにより、新千歳空港ターミナルビルや札幌ドーム、室蘭の白鳥大橋など大型案件の施工も担当、平成12年3月期には約80億円の売上高を計上した。
 しかし、その後は国の財政問題や金融機関の不良債権処理などから、官需・民需とも大幅に減少し、平成16年3月期には約58億円まで売上高が減少。そうした中で発生した中国景気による鋼材の国際価格の暴騰もあり、鉄骨の調達価格が急上昇、大幅な赤字工事を抱え、同年12月負債額約60億円を抱え札幌地裁へ民事再生法の適用申請をした。その民事再生は、取引先の支援もあり翌平成17年年8月に終結させていた。
同社は、その後のファンドバブルにより、都心部の不動産が活発に再開発され、平成21年3月期には36億円の売上高を計上した。しかし、リーマン・ショックによる世界同時不況が発生、ファンドバブルは崩壊、頼みの民需も大幅に減少、受注競争も一段と激化して、採算面も悪化させ、平成23年年3月期には約10億円の売上高まで急減するとともに、約4億円の赤字を計上するに至っていた。更に子会社の不動産会社への融資も不良債権化して、回収の見込みもなくなっていた。
同社は、先行きの見通しも立たず、資金繰りに窮し今回の事態に至った。

平成22年3月期   /百万円
流動資産
1,204
流動負債
841
 
 
固定負債
0
固定資産
263
自己資本
626
 
 
(資本金)
360
総資産
1,467
 
1,467
自己資本率:42.7%

 
[ 2011年8月11日 ]
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