住宅建材のノダ/11月期第3四半期 震災の影響下利益堅調
同社は、第3四半期までの経営について、東日本大震災によるサプライチェーンの寸断や原発事故による電力供給問題、円高や株価の急激な変動、雇用不安など景気は先行き不透明な状況で推移した。新設住宅着工は、住宅ローン減税や住宅エコポイント制度、フラット35Sなど政策支援による下支え効果もあり回復傾向となったが、床材を中心に原材料価格が高騰し収益を圧迫した。
こうしたなか、当グループは収益力の向上をはかるため、引き続き生活提案商品や環境配慮型商品を中心とする営業展開を推進し、高付加価値製品の拡販に取り組むとともに、コスト削減による競争力の強化、マーケットの新規開拓等によりシェアの確保に努めた。
年初より、新興国の経済成長等の要因もあり建材製品の原材料である輸入合板の引き合いが強く産地価格が上昇傾向となり、建築資材の先高感から売上高は堅調に推移していたが、東日本大震災により東北地方の合板及び建材関連の多くの工場が被災し物流も混乱するなか、建築資材全般で供給不足となったこともあり、主力の建材製品は売上高が増加した。
なお、東日本大震災の津波により連結子会社石巻合板工業㈱(石巻市)の本社及び工場が被災し国産針葉樹合板の生産を停止したことにより、マレーシアの合弁会社(サンヤン社)をはじめとした輸入南洋材合板の販売に注力したものの、合板部門の売上高は大幅に減少したとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年11月期第3四半期 | 33,078 | 653 | 715 | 570 |
11年11月期第3四半期 | 33,589 | 1,656 | 1,685 | 456 |
前期第3四半期比 | 101.5% | 253.6% | 235.7% | 80.0% |
11年11月期通期予想 | 46,900 | 2,050 | 2,030 | 800 |
10年11月期実績 | 46,218 | 1,205 | 1,237 | 1,438 |
通期予想/前期比 | 101.5% | 170.1% | 164.1% | 55.6% |
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