震災と円高の直撃 FCM(旧 筒井)
電線用伸線、金属メッキ、フィルム・特殊機能材の同社は、東日本大震災の直撃は受けなかったものの、受注メーカーのサプライチェーンが寸断され、メーカー側の取引方針が大きく変わり、また、円高も加わり、その影響を大きく受けている。
受注先メーカーの震災以降の動きは(1)内製化、(2)調達先の分散化、(3)海外移転、(4)国外品への切り替えなどである。
そうしたことから、付加価値の高いスマートフォン向けの大型受注予定案件が海外へ流れ、同社は大きなショックを受けている。
第2四半期は、売上高は前年同期比伸びているが、利益は大幅に落としている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年3月期第2四半期 | 7,817 | 192 | 233 | 151 |
12年3月期第2四半期 | 9,866 | 66 | 71 | 47 |
前年同期比 | 126.2% | 34.4% | 30.5% | 31.1% |
12年3月期通期予想 | 19,200 | 190 | 217 | 141 |
11年3月期実績 | 16,553 | 519 | 572 | 355 |
通期予想/前期比 | 116.0% | 36.6% | 37.9% | 39.7% |
大手メーカーも必死であり、最低でもサプライチェーンに異常事態が発生しないような体制を取ってきている。そうした矢先に起きたタイの大洪水、日本に鎮座する八百万神にお祓いでもしてもらわなければ、今度何があるかわかりゃしない。
大震災・原発水素爆発・超円高・・・工場の海外移転・・・水没
マーフィーの法則どおりか・・・
[ 2011年10月26日 ]
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメントする