アイコン ソニー/3月期第2四半期  ビジネス崩壊 愛するソニーへ

 同社は、画期的な製品を送り出し、市場を開拓するという同社のビジネスモデルを忘れ去り、既存市場の延長線上に終始、新興国の追い上げられ、ビジネスが完全に崩壊している。
携帯電話市場では、護送船団の国内携帯電話市場から早期に抜け出し、エリクソンと組み、先を行っていたにもかかわらず、スマートフォン市場では、今ではサムスンに打ちのめされている。電子書籍の開発についても全く同じである。

同社のテレビ事業もまた、まったく同じことがいえる。サムソンやLGが安価になった回路や液晶を駆使して、所得が少し上昇してきた新興国の大衆に向け、安価なテレビを提案、今では韓国勢が世界市場で圧倒的なシェアを有するまでに至った。
世界のニーズを取り違えた結果である。その影響は同社の経営を揺さぶっており、株主資本率も20%を割り18.4%まで落ちた(2006年3期の自己資本率30.2%)。
このままでは、潰れるしかない。
欧米の景気や円高のせいにして自己満足しても、潰れる時は潰れる。この間、世界での市場シェアを大きく落としブランド力も劣化させてしまっている。

開発力さえあれば、海外の安価なファブレスメーカーに生産を依存することも可能であろうが、図体ばかりデカクなり、小回りをなくしてしまっている。

こうした問題は、同社の肥大化した組織にあり、リーダーの力不足にある。GE・アップル・マイクロソフトなどに見られるように、強力なリーダーが欠落しているからこそ、すべての事業が後手後手となっているといえよう。
今では、何をしようとしているのかさえ見えなくなってしまったソニー、期待はずれのソニー、開発なくしてソニーなし。世界市場がソニーに期待しているものは何か。

連結/億円
売上高
営業利益
税前利益
当期利益
11年3月期第2四半期
3,394,201
135,667
141,620
56,883
12年3月期第2四半期
3,069,910
25,865
23,214
-42,479
前年同期比
90.4%
19.1%
16.4%
 
12年3月期予想
6,500,000
20,000
10,000
-90,000
11年3月期実績
7,181,273
199,821
205,013
-259,585
10年3月期実績
7,213,998
31,772
26,912
-40,802
今期予想/前期実績比
90.5%
10.0%
4.9%
 

(米国基準)
[ 2011年11月 4日 ]
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