ダイキン工業/3月期第2四半期 回復へ 世界№1のエアコンメーカー
業務用エアコンでは圧倒的な強さを有し、家庭用でも強く、世界に君臨している。欧州では、石やレンガ造りの古い建物が多く、温暖化により夏場は同社のエアコンが重宝されている。
同社は第2四半期について、世界経済は米欧景気が、債務問題・金融不安・緊縮財政・高失業・消費低迷などにより減速しているほか、新興国においても、インフレ抑制のための景気引き締め策や米欧景気の減速の影響を受け、景気拡大ペースは鈍化傾向にある。
国内経済は、期前半は東日本大震災の影響により景気は急激に冷え込んだものの、期後半に入ってからはサプライチェーンの復旧により、生産は震災前の水準にほぼ回復し、消費も回復の兆しがみられる。しかし海外景気の減速や円高の定着による輸出減、電力不足などが、引き続き景気の下押し要因となっている。
このような事業環境のもと、新しい戦略経営計画「FUSION15」の初年度として、全国に広がった電力不足問題に応える節電ソリューション事業の推進、用途開発による化学事業の販売拡大、インドやブラジルなど新たな成長市場での事業基盤の構築など、売上拡大の取り組みを加速する一方、世界的な原材料市況高騰等に対応した価格政策の推進とコストダウンの徹底など収益力の強化に取り組んだ。
当第2四半期連結累計期間の業績は、為替レートの円高や原材料市況高騰のマイナス影響があったが、主力の空調・冷凍機事業及び化学事業とも国内外での売上高が増加したことから、連結売上高は、前年同期比8.9%増の6,217億75百万円。利益は、化学事業が牽引した結果、連結営業利益は479億16百万円(前年同期比18.6%増)、連結経常利益は465億16百万円(前年同期比19.5%増)となったとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年3月期第2四半期 | 570,963 | 40,408 | 38,938 | 5,467 |
12年3月期第2四半期 | 621,775 | 47,916 | 46,516 | 28,090 |
前年同期比 | 108.9% | 118.6% | 119.5% | 513.8% |
12年3月期予想 | 1,280,000 | 90,000 | 86,000 | 46,000 |
11年3月期実績 | 1,160,330 | 75,455 | 74,800 | 19,872 |
10年3月期実績 | 1,023,964 | 44,037 | 43,768 | 19,390 |
09年3月期実績 | 1,202,419 | 61,394 | 52,007 | 21,755 |
今期予想/前期実績比 | 110.3% | 119.3% | 115.0% | 231.5% |
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