清水建設/3月期第2四半期
同社は、竹中工務店とともに、スーパーゼネコンの中にあっては、比較的海外リスクが少ないゼネコンである。鹿島・大成・大林は積極的にドバイや北アフリカに進出したが、大きなリスクを背負ってしまった。世情が見える東南アジアまでが限界、アラブは政権が安定している産油国(ドバイは産油国ではない)に限る。
同社は建設業界について、震災の影響により、新規設備投資が中止・先送りとなるものも出たが、復旧・復興工事の出件が少しずつ始まるなど、業界全体の受注高は、大幅に減少した昨年からの反動もあり、前年同期を上回る水準で推移した。
このような状況下、当第2四半期の売上高は、前年同期に比べ2.8%増加し5,604億円となった。このうち,建設事業の完成工事高は、前年同期に比べ1.8%増加し5,080億円となった。
通期においては、建設業界も、補正予算の執行によるインフラ復旧工事、民間の復興需要等が予測されるものの,新規設備投資の中止・先送り、企業の海外移転の加速、海外資本の日本離れ等が押下げ要因となり、先行きの見通しが困難な状況が続くものと思われるとしている。
九州における同社の第2四半期累計期間における受注高は255億円、前年同期比5.2%増(平成23年3月期の受注高は717億円、全社では1兆0,754億円)
(九州№1のゼネコンの売上高は600億円(松尾建設)止まりであり、大手ゼネコンが如何に大きな案件を受注しているかがわかる)
(建) | (株)読売新聞東京本社 | (仮)読売新聞東京本社ビル新築工事 |
(建) | シンガポール共和国政府 | ナショナルハートセンター新築工事 |
(土) | 東日本高速道路(株) | 東京外環自動車道 大和田工事 |
(土) | 東京都 | 豊洲新市場土壌汚染対策工事(6街区) |
(建) | 8号館PFI(株) | 中央合同庁舎第8号館整備等事業 |
<主な繰越工事>
三菱地所(株)ほか | (仮)丸の内1-4計画新築工事 |
NTT都市開発(株)ほか | 大手町一丁目第2地区第一種市街地再開発事業A棟新築工事 |
(株)歌舞伎座ほか | (仮)KS計画新築工事 |
(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 倉敷基地プロパン貯槽Ⅱ工事 |
マレーシア政府 | パハン・セランゴール導水トンネル工事 |
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年3月期第2四半期 | 544,953 | 8,678 | 7,051 | 1,766 |
12年3月期第2四半期 | 560,471 | 10,163 | 9,130 | 4,531 |
前年同期比 | 102.8% | 117.1% | 129.5% | 256.6% |
12年3月期予想 | 1,330,000 | 25,000 | 22,000 | 11,000 |
11年3月期実績 | 1,303,755 | 20,175 | 18,815 | 10,848 |
10年3月期実績 | 1,589,278 | 22,123 | 17,621 | -6,850 |
09年3月期実績 | 1,887,572 | 22,328 | 20,794 | 6,290 |
今期予想/前期実績比 | 102.0% | 123.9% | 116.9% | 101.4% |
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