震災特需の日成ビルド工業×クワザワ 瑕疵問題訴訟高裁判決
クワザワが受注して日成ビルドが下請けした案件で、平成20年6月日成ビルドはクワザワから、工事の瑕疵問題による損害賠償請求訴訟を札幌地裁に受けていた。
1審では、平成21年12月日成ビルドが146百万円の支払命令の判決を受けた。日成ビルドは不服として控訴したものの、高裁より平成23年11月10日、日成ビルドは、クワザワに対し1億4,636万3,408円およびこれに対する平成20年9月12日から完済まで年5分の割合による金員を支払えとの判決を受けた。
日成ビルドは瑕疵問題につき1・2審とも敗訴した。結果的には2審の裁判費用が追い銭になってしまった。日成ビルドが最高裁に上告するかは示されていない。
なお、当判決金については、日成ビルドは今第2四半期までに全額引き当てている。
それにしても東日本大震災における仮設住宅の特需が、仮設住宅や仮設事務所を得意とする日成ビルドに舞い降りた。下記の通り業績を大幅に伸長させている。防寒対策工事も追加されたものと思われる。
しかし、来期は震災復旧の本格工事がスタートし、現場仮設は増加するもののかなり落ちよう。ただ、こうした復興復旧工事予算は、官庁がケチらないことから、利益率は一定確保できるものと思われる。
今、仙台の料亭はバブル期以来の賑わいを見せているそうだ、ゼネコンと先生方関係者が相変わらずドンちゃん騒ぎしているのだろうか。袋物や包物だけは駄目ですよ。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
12年3月期第2四半期前回予想 | 18,000 | 700 | 650 | 300 |
12年3月期第2四半期今回予想 | 23,500 | 2,900 | 3,000 | 1,150 |
前回予想比 | 130.6% | 414.3% | 461.5% | 383.3% |
11年3期第2四半期実績 | 8,141 | -36 | -47 | -486 |
前年同期/今回予想比 | 288.7% | |||
12年3月期通期予想 | 35,000 | 3,250 | 3,350 | 1,450 |
11年3月期実績 | 17,204 | 552 | 545 | 249 |
今期予想/前期比 | 203.4% | 588.8% | 614.7% | 582.3% |
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