アイコン 富士フィルム/ 超音波診断装置のソノサイト社(米)を745億円で買収へ

超音波診断装置医療分野を新たな成長分野として、M&Aを積極化させている富士フイルムH、15日、携帯型超音波診断装置の大手企業SonoSite, Inc.(本社:米国 ワシントン州 Bothell、米国NASDAQ上場: SONO、以下、ソノサイト社)と、富士フィルムが株式公開買付け(以下、本公開買付け)により、ソノサイト社を買収(以下、本買収)することについて合意した。
富士フィルムは、米国子会社を通じた本公開買付けにより、ソノサイト社の発行済普通株式の総数を総額(完全希薄化後ベース)約995百万米ドル(1株当たり54米ドル)で取得する。

今回買収するソノサイト社は、携帯型超音波診断装置のリーディングカンパニーで、ワールドワイドで高いシェアを持つ会社。
特に、POC市場において、医療現場における医師のニーズを的確に捉えて、他社に先駆けそのニーズに応える機能を製品に搭載することにより、超音波診断装置の新たな応用分野を開拓してきた。
また、装置の超小型軽量化に寄与するASIC(特定用途向け集積回路)の設計技術を持つ技術力の高い会社である。
高精細な「高周波プローブ」や新たな診断価値を生み出す「光超音波技術」など、次世代の超音波診断装置の開発において優位性のある高い技術も保有している。

超音波診断装置は、体表にプローブを当てて超音波を発生させ、体内で反射した超音波を受信し、画像データとして処理することで、臓器・血管・神経等の様子を可視化することができ、非侵襲で、かつ、大掛かりな設備が不要な画像診断装置です。また、超音波検査は、腹部、頸部、心臓、乳房、血管、神経などさまざまな部位をリアルタイムで診ることができる非常に汎用性の高い検査であり、X線画像診断が不得意とする軟部組織の描写力に優れるので、X線画像診断と極めて高い補完関係にある。

超音波診断装置の市場は、ワールドワイドで5000億円弱/年と、全医療画像診断装置で最大規模となっており、中でもソノサイト社が注力する携帯型の超音波診断装置は、年率10%超の成長を続けている最も期待が出来る分野。
富士フイルムは、メディカル・ライフサイエンス事業を重要な成長分野と位置付け、設備投資や研究開発を大幅に強化、積極的なM&A展開による事業の拡大を進めている。
今回、ソノサイト社を買収することで、成長著しい携帯型超音波診断装置の市場に本格的に取り組み、超音波事業を、メディカルシステム事業の中で新たに成長の柱とすることを目指すとしている。

とんでもないボロ会社を買収して大きな損失を膨らましたオリンパスとの違いは大き過ぎる。

 

[ 2011年12月16日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

※Google・Yahoo japan!・Twitter・ライブドア・はてな・OpenID でログインできます。

コメントする

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索