トランスジェニック(熊大VB)/3月期第2四半期 もうそろそろ
同社は山村前社長(熊大教授)の技術を基にしたVB。医薬品開発を促進するマウス作製技術で優位性。遺伝子破壊マウス(60)、抗体(15)、試薬(25)の構成となっている。
同社のマザーズへの上場は、2002年12月、大学ベンチャーとして上場したが、10年になろうとしている。この間の運転資金は増資により調達され、資本金は54億04億円、資本剰余金は5億46百万円である。
下記の自己資本額が示すように利益剰余金(=累積赤)が▲35億99百万円となっている。しかし、自己資本が23億50百万円(自己資本率94.7%)あり、破綻する状況にはない。
遺伝子破壊マウスにより、いろいろな薬剤試験がなされ、医薬品業界に貢献している企業であろうが、経営感覚も必要であろう。高給取りばっかりなのだろうか?
また、同社は流動性の有価証券を12億円も保有している。国債など購入していれば良いが、一般株を購入しているとすれば、仕事がら場違いな動きではなかろうか。(前年同期には投資有価証券売却益を特別益に1億06百万円計上していた。しかし今期は益も損も計上されていない。評価損も計上されていないことから値が上がっているのだろう)
同社の株は、周期的に仕手株屋さんのおもちゃになり動く。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
11年3月期第2四半期 | 201 | -81 | -87 | 8 |
12年3月期第2四半期 | 255 | -87 | -84 | -87 |
前年同期比 | 126.9% | |||
12年3月期予想 | 600 | -127 | -124 | -134 |
11年3月期実績 | 509 | -133 | -144 | -215 |
10年3月期実績 | 603 | -385 | -389 | -579 |
今期予想/前期実績比 | 117.9% | |||
12年3月期第2四半期 | 総資産 | 自己資本 | 自己資本率 | |
2,482 | 2,350 | 94.7% |
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