(株)グランビスタホテル&リゾート/企業再生支援機構の支援決定
(株)グランビスタホテル&リゾート [東京] ホテル経営ほか
東京商工リサーチ
企業再生支援機構の支援決定 / 負債総額 円
~鴨川シーワールドほかを運営~
TSR企業コード:29-558381-9
(株)グランビスタホテル&リゾート(中央区新川1-26-9、設立平成14年10月、資本金1億円、佐々木成人社長、従業員2776名)は、三井住友銀行と連名で企業再生支援機構に再生支援を申し込み12月1日、支援決定を受けた。
支援内容の骨子は「発行済みの普通株式の約99%、および全ての発行済みA種優先株式を機構が取得。さらに約16億円の普通株式を機構が引き受ける。同時に三井住友銀行に対し、債権の現物出資と引き換えにDESを実施し、資本の増強を図る。各関係金融機関に対し、返済スケジュールの変更依頼や、機構からの経営人材派遣を行う予定」など。
当社の前身は、北海道炭礦汽船の不動産管理会社。その後、合併解散などが行われ、平成17年8月に旧三井観光開発(株)を吸収合併し、現在の形となった。
北は北海道から南は福岡まで、ホテル28ヵ所を運営するほか、鴨川シーワールド、苫小牧ゴルフリゾート72などのリゾート関連施設も手掛けていた。平成17年に金融機関から債権放棄を受ける一方、スポンサーの出資を得て再建を目指していたが、20年のリーマン・ショック以降の不況で業績が低迷していた。このため「中期3カ年計画」を策定し経営改善を推進していたが、3月に発生した東日本大震災で一部ホテルが営業休止に追い込まれたほか、各リゾート施設も来客数が落ち込み業況が悪化していた。
また、18年3月期から22年3月期まで多額の赤字を計上し、23年3月期には16億2572万円の債務超過に陥っていた。
このため市場全体の回復時期が不透明で、事業の再構築も困難と判断し、三井住友銀行と協議のうえ支援を申し込んでいた。
業績推移
売上高(千円) 当純期利益(千円)
平成21年3月期 34,934,677 △1,498,123
平成22年3月期 33,298,583 △1,298,554
平成23年3月期 31,217,507 98,115
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