アイコン 西鉄/3月中旬、オープントップ2階建バス運行開始へ 観光都市福岡一考

二階建てバス西日本鉄道と福岡市は、福岡市内の主要観光スポットを巡る2階建てオープンバス『FUKUOKA OPEN TOP BUS』を平成24年3月下旬から運行開始する。
福岡市は、都市機能と観光資源を併せ持つ「観光都市」としての魅力を備え、近年では“アジアの玄関口“として、国内だけでなく海外からの観光客も増加傾向 にある。その中で、福岡ならではの観光を楽しみたいというニーズは高まっており、新たな観光ツールとして、これまでにないバスを導入し、福岡市内の観光地 や天神地区・博多地区・ベイサイドエリアなどの都市間を周遊することで、福岡の街の新たな賑わい創造・魅力向上に取り組んでいる。

今回、日本初となる国産オーダーメイドの2階建てオープントップ(屋根なし)の車両を採用。2階の座席からは、通常の路線バスでは味わえない眺望と、太陽の光を浴びながら、福岡の街のもつエネルギーや開放感・臨場感を堪能していただける仕様となっている。
【運行コンセプト】
①新しい都市観光のツールとして、福岡の街の賑わい創造・魅力向上に寄与し、観光客の滞留性・回遊性を促す役割を果たす。
②福岡の街のシンボルとして、観光客だけでなく福岡にお住まいの皆さまにも愛され、ご利用いただけるバスを目指す。
としている。
(料金や運行経路はまだ未定)

  福岡市の観光は、5月連休のドンタクや7月の山笠には、多くの宿泊観光客が訪れるが、他の宿泊は、ビジネスや学会関係が主となっている。
福岡市は、交通の利便性もよく、観光客が宿泊せずとも、観光を楽しむことができ、宿泊は地方の温泉地などとなっているケースが多い。

福岡市が観光都市として求められているのは、キャッシュが落ちる短期間でも滞在型の観光であるが、見まわしても、博多区のお寺群などを大々的に宣伝しない限り、遠い(南へ約25キロ)大宰府天満宮とお隣の九州国立博物館くらいに限られてしまう。そのため、福岡市に寄って、大宰府などへ行く日帰り観光客・買物客が多いのが特徴となっている。

  若者が地方から車で、九州一の大都市「福岡」へ来る客も、都心ではお茶を濁し、鳥栖市の大型アウトレット店で買い物して帰るコースも既に出来上がっている。
  
  大濠公園でも、美術館など各施設があり、どっかの施設で常に客を呼び込めるイベントをやるとか、市内にいくつもある美術館や博物館などが連携して告知するとか、先ほどのお寺さんで体験型を楽しめるとか、神社巡りとか、地方で優待券付きの福岡市の百貨店巡り買い物ツァーを組むとか、・・・・、2日間コース・3日間コースに耐えるだけの観光施設・イベントが必要ではなかろうか。昔は有名でも今は有名ではなくなっている施設でも、有名に再興させる技量も必要である。

既存の施設で、年配者、壮年、若者の観光がそれぞれが楽しめるソフトを導入しなければ、2階建てバス自体は成功しても、これ以上の経済波及効果は見込めそうにない。

キャナルシティだけでも年間1,200万人、博多駅に誕生した博多シティや天神地区へは、もっと多くの人が訪れている。しかし、宿泊に如何に結びつけるかが課題のままとなっており、福岡市の観光行政能力がいつも問われたままとなっている。

市長や議員が大好きな箱物を1個作らず、その資金を観光都市としての立案・全国宣伝に回した方がはるかに市内の経済効果は高いと思われるが。

市長ご推薦の那珂川・博多湾の遊覧観光船などはアホ臭く、既存のマリノア号と(既存の)夏の納涼船だけで事は足りていることは申し述べておこう。

福岡市が観光都市になるには、既存のハード面の組み合わせとソフト如何といえるようだ。

[ 2012年2月 1日 ]
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