近年では「飲料水」についても同様に、健康志向や安全性及びおいしさが追求されるようになり、ミネラルウォーターの購入者が増えている。
さらに、平成23年3月に発生した東日本大震災以降は、ミネラルウォーターが緊急用や備蓄用としての飲料水としても認知され、その市場は更なる拡大が見込まれている。

このような状況を踏まえて、「食」関連事業の拡充・強化を図るとともに、お客との接点強化や既存事業とのシナジー効果を図ることを目的に、新会社「（株）ウェルウォータ」を設立して、飲料水の製造・販売事業に参入することにした。
　「（株）ウェルウォータ」では、自社ブランドによる天然ミネラルウォーターの製造を行い、ＨＯＤ方式による販売を行う。
当初は、西部ガスの供給地区を中心に販売を開始し、将来的には九州全域から販売代理店を募る予定。

ＨＯＤ方式：Home ＆ Office Delivery方式の略で、家庭や職場に冷温水器（サーバー）を設置し、ボトルだけを宅配し交換する方式。

同社はＬＰＧも卸販売しており、ＬＰＧ販売会社などが、ＨＯＤ方式のアクアクララがレモンガス販売会社などで販売しており、同社もこうしたチャンネルを利用するものと思われる。同社傘下の西部ガスエネルギーは業務用のＬＰＧに強く、こうした飲料水販売の業務用も手がけるものと思われる。
ただ、３０００軒くらい納入先を持ったら、自社で製造プラントを持っても利益が出ることから、プラント管理も計画した方がよいのではなかろうか。