このたび開発したシステムは、無人化施工・遠隔操作に関する技術とノウハウを結集し、建設重機１０台（解体用重機８台とクローラクレーン２台）を同時に、約５００ｍ離れた場所から遠隔操作を実現したもの。
多数の無線周波数が、錯綜した作業環境下における複数台の重機操縦信号やカメラ映像の大容量データ伝送、遠隔操作を行うための長距離通信など、これまで適用されていなかった技術も駆使している。

なお、東電福島第一原子力発電所３号機の原子炉建屋において、本システムを建屋上部の瓦礫解体・撤去工事に採用し、順調に稼働している。
本工事では、長期にわたる高放射線量下での作業となるため、作業員の被ばく線量の低減を図りながら効率的に作業を行うためには、重機の無人化施工・遠隔操作技術が必須となっている。
今後、本技術を活用し、３号機の原子炉建屋瓦礫の解体・撤去作業を計画通り完了させることを目指すとしている。