アイコン 4月の住宅着工 10.3%増だが・・・/国交省

昨年の東日本大震災の影響から、今4月は、東北・北海道に被災地の住宅着工が顕著に増加している。また、近畿・九州も増勢となっているが、他の地域は、一進一退となっている。
首都圏の住宅着工戸数は、前年比0.8%増の25431戸であったが、1月前年同期比▲5.3%減、2月同13.1%増、3月同2.9%増、4月0.8%増と2月から前年同月比の伸び率は漸落傾向にあることが気がかりとなっている。
・4月の住宅着工戸数は73,647戸(前年同月比10.3%増)、季節調整済年率換算値で89.6万戸(前月比5.7%増)。

・分譲マンションの着工が大幅に増加したこと等を背景に、総戸数が3ヶ月連続で、前年同月の水準を上回るなど、持ち直しの動きがみられる。
・今後の先行きについては、雇用・所得環境等の推移、東日本大震災からの復興状況、建設労働者の需給状況等を引き続き慎重に見極める必要があるとしている。

<持家>(注文住宅)
前年同月比では2ヶ月ぶりの増加(前年同月比2.5%増、季節調整値の前月比1.7%増)。
<貸家>(賃貸マンション・アパート・貸家)
前年同月比では4ヶ月連続の増加(前年同月比16.5%増、季節調整値の前月比8.3%増)。
<分譲マンション>
前年同月比では3ヶ月連続の増加(前年同月比27.0%増の1万3,734戸)と回復傾向を鮮明にしている。
しかし、地域別に見ると、大阪府の分譲マンション着工戸数が3,327戸と前年同月比923.7%の大幅な伸び(近畿圏同260%増の4,158戸)となって全体の伸びを牽引する一方、肝心な東京の分譲マンションの着工戸数は▲18.7%減の3,972戸、首都圏で見た場合は同6.3%増の7,194戸と首都圏全体ではプラスとなっている。
(東京は、液状化現象の問題で、人気の湾岸沿いが一転不人気となっており、内陸部の開発予定地の取得が間に合っていないのかもしれない。)
また、中部圏の分譲マンションの着工戸数は、同▲36.7%減の352戸にとどまっており、バラツキが顕著となっている。

2012年4月の住宅着工件数
 
着工戸数
前年同月比
北海道
3,300
23.3
東北
4,763
86.0
関東
30,687
3.1
北陸
2,344
-1.3
中部
7,678
-3.2
近畿
12,934
37.6
中国
2,965
-5.8
四国
1,343
-14.8
九州
6,571
16.6
沖縄
1,062
-37.0
合 計
73,647
10.3
首都圏
25,431
0.8
中部圏
7,678
-3.2
近畿圏
12,934
37.6
その他地域
27,604
14.0
 
[ 2012年5月31日 ]
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