アイコン 新日鐵・住金/両社で減損2,400億円の計上 10月1日の統合を踏まえ

両社は、10月1日の統合を踏まえ、9月の第2四半期に事業用資産につき、それぞれ1,200億円の減損処理を行うと発表した。
鋼材価格が下落していることから、鋼材のほか、原料も値下がりしており、在庫の鋼材・鉄鉱石・石炭などの評価損がかなりのウエイトを占めているものと思われる。

新日鐵は、9月中間期の売上高予想は1兆9,500億円と変わらず、当期利益はこれまでの▲850億円予想から▲1,550億円に赤字が拡大する。なお、前期の中間期の売上高は2兆0,278億円、当期利益は487億円の黒字であった。

一方、住友金属工業は、売上高予想は7,200億円で変わらず、当期利益はこれまでの▲80億円予想から、今回の減損処理で▲1,280億円に急拡大する。前期の中間期は6,922億円の売上高で、▲323億円の赤字であった。

今回の処理で、統合後確固たる利益を計上したい思いの結果だろう。肝心の中国では、不況から鉄鉱石も石炭も港湾に積みあがり、豪州からの積み出しも抑制させており、中国経済と欧州経済のどちらかが、立ち直らないと、業績回復は難しいと思われる。

[ 2012年8月31日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   

↑トップページへ

サイト内検索