日本板硝子/第一四半期 大赤字
住友系。日本板硝子よりも約2倍大きい英国のピルキントンを2006年に買収、29ヶ国で板ガラス生産。建築・自動車用が9割。建築用スパッタ遮熱コー ティングでは世界最強の米国カーディナル社と提携。ピルキントンのCVD断熱コーティングと合わせ、今後のエコガラス世界戦略も進めている。新興国向けに フロート建築ガラス、自動車ガラスを積極展開。静電容量型タッチパネル用ガラス基板ではシェアナンバーワン。蓄電池用材料大手。リチウムイオン電池用セパ レーターなど新材料も開発。
同社は世界戦略が肝心なため、社長にピルキントンから呼んだり、米社から呼んだりしているが、日本式の経営風土に馴染まず、何れもその後辞任している。そのため、業績もダブルパンチで落ち込み、格付会社からはボロクソな評価を受けている。
同社の第一四半期の当期利益は、▲106億03百万円の赤字になっているが、IFRSによる包括利益合計は、▲327億75百万円の赤字となっている。英ピルキントンも大赤字のようだ。
世界的な不況で厳しい状況にあるが、米国では、サブプライムローンの崩壊による新戸住宅の中古住宅が山のようにあり、硝子需要を喚起する着工件数は大幅に鈍化したままである。
英ピルキントンの主戦場である欧州諸国も、ドイツを除き、各国が財政問題を抱え、経済は完全に沈没している。
南アメリカも欧米諸国の不振でブラジルも風邪をひいている。
東南アジアは、至って元気であるが、不況期に入った中国の製品が大量に入りだし値崩れを起こしている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第1四半期
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145,162
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3,615
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1,852
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1,879
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13年3月期第1四半期
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131,221
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-8,509
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-11,674
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-10,603
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前年同期比
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90.4%
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13年3月期通期予想
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530,000
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-18,000
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-30,000
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-27,000
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12年3月期実績
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560,155
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4,386
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-4,822
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-2,815
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11年3月期実績
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577,212
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14,352
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7,730
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1,661
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10年3月期実績
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588,394
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-17,183
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-28,552
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-41,313
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今期予想/前期比
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94.6%
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