アイコン 消費者金融利用者の人物像調査/NTTデータ経営研究所

大手都市銀行は、国と結託して、消費者金融業者や企業金融業者を一網打尽にした。今や潰れそうな消費者金融業者を取り込み、儲けを貪っている。その裏に は、消費者金融業者が作っていた借入情報会社の存在が大きい。その情報会社も今では都市銀行をはじめとする金融機関の情報センターが取り込み、企業や個人 の借入情報のすべてを金融機関が手に入れることができるようになった。

NTTデータ経営研究所は、消費者金融の利用者・利用経験者を対象に、「消費者金融の利用状況等に関するアンケート調査」を実施した。

同調査結果を基に、その利用者の属性や借入行動に関する項目を用いたクラスター分析(多変量解析)を行った結果、5つの消費者金融利用者のタイプが明らかになった。

【主な調査結果】
消費者金融利用者は、借入れのスタイルによって「生活維持借入タイプ」「一時借入タイプ」「趣味・娯楽タイプ」「多重借入タイプ」「小額借入タイプ」の5つのタイプに分類することができた。

■「生活維持借入タイプ(構成比:36.5%)」の主な特徴
 ・収入が減ったこともあり、生活を維持するために数社から比較的多額の借入れを行っているが、きちんと返済している。
 ・30代の既婚女性で、家族構成は、夫と子供。
 ・収入は不安定で、貯蓄比率も低いが、持ち家比率は高い。

■「一時借入タイプ(構成比:19.7%)」の主な特徴
 ・ショッピングやレジャーのために、1社から比較的多額の金額を一時的に借入れている。
 ・30~40代の既婚女性で、家族構成は、夫と子供。
 ・収入は安定しており、貯蓄比率・持ち家比率とも高い。

■「趣味・娯楽タイプ(構成比:15.8%)」の主な特徴
 ・複数の借入先から自身の趣味や遊興費のために、比較的多額の金額を借入れているが、滞納等はない。
 ・40代の既婚男性で、共働きの妻と子供がいる。
 ・社会的なステータスが高く、収入も安定しており、貯蓄比率・持ち家比率も高い。

■「多重借入タイプ(構成比:21.8%)」の主な特徴
 ・他の借入金を返すために、5社以上からかなり高額の借入れを行っている。
 ・計画を立てておらず、返済は滞りがちで1ヶ月以上滞納したこともある。
 ・40代男性で相対的に結婚していない人が多い。
 ・収入は安定しているものの低く、貯蓄比率・持ち家比率ともに低い。

■「小額借入タイプ(構成比:6.2%)」の主な特徴
 ・おこづかいの補てんのために、1社から小額の借入れがあるものの、きちんと返済している。
 ・20~30代の既婚男性で、専業主婦の妻と子供がいる。
 ・収入は安定して高く、貯蓄比率・持ち家比率も高い。

<借入スタイルによる消費者金融利用者・利用経験者の5つのタイプ>
 生活維持借入タイプ    547    36.5%
 一時借入タイプ      296    19.7%
 趣味・娯楽タイプ     237    15.8%
 多重借入タイプ      327    21.8%
 小額借入タイプ       93     6.2%
 合計        1,500人   100.0%

金利が安くなったとはいえ、可能な限り借りないことである、癖になる。

[ 2012年8月17日 ]
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