彷徨えるサイタホールディングス/6月決算 赤字 昔は海外の先駆者
同社はその昔、カントリーリスクを肌で味わった土木工事会社である。全盛期には、パキスタンの高速道路工事で名を馳せていたが、政変や印パ戦争などで頓挫、 大きな打撃を被り、その後は何か鳴かず飛ばずの状態となっている。今も才田一族がパキスタンやアフガンで活躍しているようだが、同社には殆ど関係ないようだ。
同社の6月決算の説明では、
1、建設事業部門:公共工事の一層の削減により、建設業界は厳しい環境にあるものの、全社一体となって受注活動に努めた結果、当連結会計年度の受注高は12億17百万円(前連結会計年度比▲17.6%減)となった。
受注工事の主なものは、県道八女香春線昭和橋(上部工)撤去工事、福田小学校屋内運動場改築建築主体工事。
また、完成工事高は14億73百万円(前連結会計年度比▲32.3%減)。
損益面では、厳しい受注競争のもと、グループ挙げて工事原価の削減に努めた結果、営業利益は37百万円(前連結会計年度比▲77.7%減)となった。
2、砕石事業部門
砕石事業は、建設業界全般の不振で砕石需要が減少する状況のもとで、積極的な営業活動を展開した結果、当連結会計年度の売上高は12億65百万円(前連結会計年度比▲3.6%減)、営業利益は90百円(前連結会計年度比▲7.3%減)。
3、酒類事業部門(ベトナムで清酒や焼酎を製造している)
酒類事業の当連結会計年度の売上高は2億82百万円(前連結会計年度比▲31.5%減)、営業損失▲46百万円の赤字(前連結会計年度は若干の営業損失)。
4、その他の事業部門
その他の事業は売上高3億50百万円(前連結会計年度比▲2.7%減)、営業利益は14百万円(前連結会計年度比38.8%増)となったとしている。
厳しい環境がつづく。
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
09年6月期実績
|
3,713
|
-167
|
-187
|
-4
|
10年6月期実績
|
3,553
|
-144
|
-133
|
58
|
11年6月期
|
4,263
|
75
|
36
|
29
|
12年6月期
|
3,372
|
-108
|
-108
|
-203
|
前期比
|
79.1%
|
|
|
|
13年6月期予想
|
3,400
|
40
|
30
|
10
|
13期予想/12期比
|
100.8%
|
|
|
|
12年6月期実績
|
総資産
|
純資産
|
自己資本
|
自己資本率
|
|
4,301
|
1,770
|
1,770
|
41.2%
|
[ 2012年8月17日 ]
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント