アイコン 県民ぐるみの詐欺被害です。

投稿者=沖縄県立大平高校

安里繁信県民ぐるみの詐欺被害です。そんな痛烈なコメントも出ている。世界的な芸術家サルバドール・ダリの作品をめぐる訴訟事件(宮崎正久弁護士)のことです。
 海洋博で展示されたダリ作銀製彫像「SUN GOD RISING IN OKINAWA」を沖縄に残そう。県内の著名人らを中心に全県的に展開された募金運動がとんでもない展開となっていました。

募金で購入予定のダリ作品が海洋博に出展された作品とは全くの別物と判明してました。
 10日付本紙30面に掲載された購入予定作品と海洋博当時の展示作品の写真を見れば一目瞭然(りょうぜん)です。
 それなのに、なぜ購入運動を進める沖縄ダリプロジェクト実行委員会は見抜けなかったのか。昨年12月には「展示作と違う」と指摘されながら1年が経過しています。
 所有者や代理人から「海洋博出展作」と説明を受け、鑑定書や美術年鑑の表紙を飾る写真などから「信じてしまった」という。言い訳は信用できません。
 美術史を教える県内の研究者からは「美術品売買の素人が市場でも扱いが難しいダリ作品を画商や専門家も入れずに取引したのが問題」と指弾されていました。
 同作品は十数個もあるとの情報もあるが、実行委員会は「銀製は1体だけと聞いていた」と詐欺っぽいです。
 
 購入価格の1億1700万円も「ダリの他の彫刻作品と比較しても法外な値段」との指摘がありました。
 作品に関する最低限の基本情報の欠落が事の発端、事件の原因です。
 なぜ実行委(安里繁信・比嘉リカ)は拙速で稚拙な取り組みをしたのか。事業「趣意書」には作品所有者のスペインのキロス伯爵が「香港に売却予定」だが、「沖縄で買い取れるなら(沖縄展示が終わる昨年)9月末までは待つ」との意向が紹介されています。この人たちも胡散臭いです。
 オンリーワンの限定商品、期間限定の特別価格、早い者勝ち、買い手はいるが特別に、などのうたい文句は消費者心理をわしづかみする催眠商法の常套(じょうとう)句でもあります。
 沖縄の文化芸術水準の向上、県民に世界的芸術作品に触れる機会や子どもたちへの情操・美術教育、世界から誘客促進する観光資源にもしたい。趣意書にはダリ作品に寄せる熱い思いがつづられています。
 多くの県民がその趣旨に賛同し、浄財を投じた。その結果が「県民ぐるみの詐欺被害」ではあまりに悲しい。事件は今後の美術振興や慈善活動にも悪影響を与 えかねない。実行委のメンバーも、今、こうして見れば意味深ですね。コンベンションビューロー会長の安里繁信、コンベンションビューロー副会長の 比嘉リカ(開リカ)、そして弁護士が安里繁信の盟友で、次期衆議院選挙・沖縄第二選挙区で同じ弁護士の照屋寛徳氏に挑戦することになる宮崎正久氏と役者は揃っていました。
[ 2012年10月23日 ]
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