アイコン 太平洋クラブ/なんと「創る会」が平和と友達のマルハンを推薦

PGMがアコーディア・ゴルフを公開買い付けで買収すると15日発表した。まずは発行株式総数の半分を取得するという。その資金は320億円に達する。
太 平洋クラブは、民事再生法を申請し、アコーディア・ゴルフがスポンサーに内定していた。しかし、再生計画案が「創る会」により否決され、アコーディア・ゴ ルフのスポンサー案は反故となった。太平洋クラブは、それとほぼ同時に会社更生法を申請、現在会社更生法による再建の手続きに入っている。しかし、ビジネ スジャーナルは次の通り掲載、歪んだ「創る会」の傀儡組織の実態の姿がやはり見え隠れしてきた。

<ビジネスジャーナルは次のように報じている>

ゴルフ場運営会社の太平洋クラブ(東京・港)は、10月31日付で東京地裁から会社更生手続きの開始決定を受けた。管財人には永沢徹弁護士が就任した。
同社をめぐっては、同業大手のアコーディア・ゴルフをスポンサーとする民事再生計画案が債権者の反対多数で否決された経緯があり、会社更生法の下での新たなスポンサーの選定が焦点となる。スポンサーは管財人による入札で来春までに決まる見通し。

その再建スポンサーとして、同クラブの会員有志で組織する「新・太平洋クラブ創る会」(以下、創る会、関東世話人代表・芥川眞澄氏、関西世話人代表・田中穂氏)がパチンコホール最大手のマルハン(京都市)を候補とすることを決定した。
会員組織には「太平洋クラブ会員の権利を守る会」(世話人・西村國彦弁護士)と「太平洋クラブ被害者の会」(代表・田邊勝己弁護士)があるが、創る会はこれとは別組織だ。

創る会は10月、太平洋クラブの会員に宛てた文書で、マルハンをスポンサー候補に選定した理由について、こう述べている。
『私どもとしては、会員を重視した経営を行っていただける会社がスポンサーに就任することを切に願ってまいりました。これまで複数の候補会社の経営方針等を比較検討した結果、最も太平洋クラブのスポンサーに相応しいと考えられる「株式会社マルハン」を推薦することで太平洋クラブの再建を進めてゆきたいと考えるに至りました。私どもが推薦するスポンサーを選定するにあたり10項目の希望条件を掲げ、
(1)会員を重視した経営をしていただけるのか
(2)太平洋クラブのブランド価値向上に努めていただけるのか
(3)資金力の有無(お金がないとスポンサーにはなれません)
等を総合的に検討いたしました。その結果として「株式会社マルハン」を推薦させていただくことにいたしました』
こうして創る会の推薦によってマルハンがスポンサー候補に名乗り上げたのであった。創る会が出した10項目の具体的な希望条件の中には「クラブ組織と運営の民主化」「会
員権利の維持」「従業員雇用の維持」などがあるが、推薦の決め手になったのは次の2点。1つは、300億円近い資金を用意できること。2つ目は理事会と運営の主体となる分科委員会を一般社団法人化する点。会員の意向をクラブ運営に反映しやすくするというわけだ。
創る会のスポンサー推薦を受けて、マルハンは「もし弊社が経営の再建に関与させていただくことになれば、会員の権利を尊重し、ブランド価値の向上につながる経営を行っていきたいと考えています」とコメントしているマルハンが今回の買収を、マネーゲームの対象としたわけではないことを強調したのは、もちろん会員の懸念に配慮したものだ。パチンコ業界に好意的でない会員も少なくない。
「経営したものの採算が合わないと判断したら、さっさと転売するのではないか」との懸念は強い。
その場合、「アコーディアのライバルであるPGMホールディングスに渡るのではないか」との観測もある。PGMの親会社は、パチンコ機メーカー最大手の平和だ。「パチンコホール最大手のマルハンからパチンコ機最大手の平和へ事業譲渡する可能性は否定できない」というわけだ。
ゴルフ場の譲渡はないにしろ、「マルハンにはゴルフ場運営のノウハウがないため、運営をPGMに委託する」と予想する向きはある。
マルハンの創業者、韓昌祐(ハン・チャンウ、81)会長は、波乱万丈の人生を歩んできた。15歳のとき韓国から日本に密入国。特別永住者資格を取得して、法政大学経済学部に進学。卒業したものの就職口がなかったため、京都府峰山町(現・京丹後市)でパチンコ業を営む義兄の手伝いをしたのがパチンコに関わるきっかけとなった。韓氏はボウリングブームに乗ってボウリング場の経営を始めたが、ブームが去り、大失敗。莫大な借金を
返済するためにパチンコ業に本腰を入れ、借金を完済した。
同社は、95年に夢にも描いた東京に進出したことが大成功をもたらした。売り上げは幾何級数的に増えた。マルハンは12年3月期末でパチンコホール273店舗を展開する業界の最大手。同期の売上高は2兆791億円、本業の儲けを示す営業利益は514億円。今期(13年3月期)は2兆1820億円の売り上げを見込んでいる。
ゴルフ練習場「峰山ゴルフ倶楽部」(京都府京丹後市)を運営するが、ゴルフコースは所有していない、スポンサーとしてゴルフ場の経営に携わるのは今回が初めてだ。
 マルハンは、会員組織の推薦スポンサーとして入札に参加する。管財人の永沢徹弁護士の下で、マルハンを含めた候補者の間で入札が行われ、来年春にはスポンサーが正式に決定する。マルハンがスポンサーの有力候補になったことは間違いない。
 

[ 2012年11月16日 ]
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