アイコン ミドリムシのユーグレナ(2931)20日マザーズ上場/大量培養活用食品事業

緑虫ミドリムシを活用した事業を展開するバイオ企業「ユーグレナ」(euglena、東京都文京区後楽2-6-1、代表:出雲充)が20日、東証マザーズに上場する。
2005年8月に設立された同社は、ミドリムシのエキスを使ったサプリメントなど機能性食品の販売を手掛け、急成長。バイオ燃料に応用する技術の研究開発も行っている。
 社名はミドリムシの学術名に由来する。ビタミンやアミノ酸など動物と植物の栄養素を併せ持ち、栄養価が高いミドリムシの特性に着目して大量培養に成功、ビジネスに結びつけた。サプリメントや菓子、調味料などに混ぜ込んで商品化している。

東大農学部卒の出雲氏が代表であるユーグレナ社は、東大が大学発ベンチャー企業の支援を行うための施設として2007年に建設した「東京大学アントレプレナープラザ」に研究所を設け、ミドリムシ(ユーグレナ)に関し多岐にわたる研究に取り組んでいる。

<通販業者>健康バイオベンチャー
同社はバイオベンチャーとして分類されているが、業界区分は食料品、沖縄県の石垣島で育てたミドリムシを素材ブランド「石垣産ユーグレナ」として展開、ミドリムシを応用した緑汁、スナックバー、カンパン、みどり塩、バジルペーストみどり米などの販売を行う通販業者であるとともにミドリムシ応用品の受託生産も行っている。
 ミドリムシには、バイオ燃料への展開も考えられるが、同社では既にユーグレナオイルを完成して商品させている。

今後、同社が大きくなるには、キューサイ(コカコーラ・ウエスト子会社)の青汁が青汁だけでは限界があり、今では流行のヒアルロン酸コラーゲン、グルコサミンZなど含有の化粧品コラリッチのTV通販で業績を伸ばしている。
同社は上場により、各方面で取り沙汰され、一時的に売上高は増進しようが、過去の実例から多大なる広告費用を投下しても150億円が頭打ちである。通販業界は特に流行り廃れが激しく、どんなに効能があろうと大量マス販売を仕掛けない限り、将来的な業績の安定性・成長性は望めない。
 業績の安定成長のためには、大手と組むか自社単独でいくかは別として、コンビニなど一般市場に対してトク保飲料を投入すべきだろう。

非連結/百万円
2010年9月期
2011年9月期
2012年9月期
売上高
734
1,166
1,585
営業利益
152
294
307
経常利益
183
314
325
当期利益
182
204
197
総資産
669
1,235
1,372
自己資本
574
971
1,168
資本金
365
460
460
自己資本比率
85.8%
78.6%
85.1%
 
 
[ 2012年12月12日 ]
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