アイコン 2012 住宅用床材の採用実態調査/矢野研

 矢野経済研究所では、住宅用床材の実態調査を発表した。
<住宅用床材の分類について>
 本調査における住宅用床材の分類は、木質系、畳、合成樹脂系(塩ビシート、長尺塩ビシート、クッションフロア等)、カーペット、タイル、ユニット(ユニットバス等)の6分類とし、押入れやクローゼット、石材の採用面積は、「その他」に分類した。

<調査結果概要>
◆住宅用床材の約7割を木質系床材が占める
 首都圏、関西圏で2012年5月~7月に分譲販売されていた住宅(100物件)で、採用されている床材の材料を調査したところ、木質系床材は戸建住宅(34物件)で70.7%、マンション(66物件)で71.0%(いずれも面積ベース)を占めた。

◆トイレに採用された床材は、マンションでは合成樹脂系が9割を越え、戸建住宅では合成樹脂系と木質系が半数ずつを占める
 首都圏、関西圏で2012年5月~7月に分譲販売されていたマンション(66物件)、戸建住宅(34物件)で、トイレで採用されている床材の材料を調査したところ、マンションでは合成樹脂系床材が98.7%を占め、一方、戸建住宅では木質系床材が51.6%、合成樹脂系床材が48.4%(いずれも面積ベース)と、ほぼ半数ずつを占めた。

◆充実した木質系床材の商品ラインアップが採用比率の上昇に
 木質系床材は和室を除いたすべての部屋で採用できる、充実した商品のラインアップを持つ。結果として、戸建住宅、マンションいずれにおいても、木質系床材の採用比率が上昇してきたと考える。


JC-NETコメント
こんな結果概要だったら、誰にでもわかること。木質系フローリングも合板物、ムク物及びその材質の分類などが必要ではないだろうか。木質系といってもカラー合板は、ベニアに木目印刷の紙類(=木質)のシート材を貼ったもの。合板に単板を貼ったものでは全く強度や材質・品質が異なる。
分譲マンションにおける畳部屋は、木質系フローニングが安上がりなため、今では殆ど姿を消している。業者がフローリングが生活しやすいという風潮を作り上げてしまっているが、建築コストを下げるための方策でもある。日本人に畳の美を。

[ 2012年12月20日 ]
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